こんなに面白くて役立つ資格は他にないかも!?ブッシュクラフトアドバイザー認定講座に行ってみた。
グランピング人気の影響もあり、今までよりもテントは大きくなり、キャンプはより快適な方にどんどん向かっている気がします。
ただ、いかにアウトドアで快適空間を作り出すかも面白いのですが、できるだけ少ない物でミニマムに楽しむキャンプも面白いです。
今回、個人的な興味もあり、ミニマムキャンプの究極系「ブッシュクラフト」のアドバイザー資格講習に参加してきました。
もちろんキャンプ用品のメーカーとしてはたくさん物を使ってもらう方が嬉しいのですが、グランピングからブッシュクラフトまで、いろんなアウトドアの楽しみ方が浸透することが、アウトドア市場の発展につながるはずです。
日によって和食を食べたり、中華を食べたりするような感じで、ブッシュクラフトをするときもあればグランピングをするときもある。そういうアウトドアスタイルもありじゃないでしょうか。
ブッシュクラフトとは
ブッシュは茂み、クラフトは工作という意味で、ブッシュクラフトとは簡単に言えば、自然の中にある素材で工作してアウトドアすることです。
持ち込む道具を少なくして、その代わりに現地で作り出すので、ブッシュクラフトの達人になれば、例えばナイフとロープだけを持ってキャンプすることも可能になります。
ただ、絶対にこれを持っていってはいけない、などの決まりはないので、それぞれやれる範囲や気分に合わせてブッシュクラフトを取り入れていくのが良いと思います。
ブッシュクラフトは何に役立つの?
いざというときに役立つブッシュクラフト
ブッシュクラフトインストラクターの川口拓さんも言われているのですが、ブッシュクラフトとは「サバイバル術を趣味として遊びながら学ぶこと」でもあります。
やってみると分かるのですが、ブッシュクラフトは非常に楽しいです。
でもサバイバル技術としていざというときに役立つんです。家が倒壊して寝る場所がないとき、ガスが使えなくなって料理ができないとき、など。
楽しいのに生死を分かつような場面で役に立つというのは最高ですよね。
キャンパーにだってブッシュクラフトが役に立つ
まあ、でもよくキャンプしてるし非常時でも大丈夫でしょ?と思っているキャンパーの方もいると思います。
ただ、私もそうですが、キャンプ道具に頼ってませんか?
例えばロープをピンと張るときには自在金具を使ったり、火を起こすときにはガストーチを使ったり。
いざというときにはそんな便利な道具はないかもしれません。
道具を準備しておくことも大切ですが、技術があればより安心です。
また、ブッシュクラフトの技術があれば、キャンプで忘れ物をしたときでも慌てなくてすみますよ。
トライポッドを忘れたときにその辺の木で自作したら格好良いですよね。
ブッシュクラフトの資格とは?
当然ですが、ブッシュクラフトを楽しむのには資格は不要です。
もちろん書籍やYoutube動画などでも技術を学ぶことは可能ですが、資格講座だと直接教えてもらえるので分かりやすいですし、ブッシュクラフトに興味のある仲間とも出会えます。
また、JBS認定のブッシュクラフトアドバイザーやインストラクターとして活動することも可能です。
ブッシュクラフトアドバイザー資格
「一緒にブッシュクラフトしよう」みたいなボランティアベースの指導を行うことができます。
ブッシュクラフトに関する1泊2日の講習を受けることで取得できます。
ブッシュクラフトインストラクター資格
その名の通り、ブッシュクラフトに関するセミナーを開催することができます。
ブッシュクラフトアドバイザー資格を取得した後、合計6日間の講習を受けることで取得できます。
ブッシュクラフトアドバイザー認定講座ってどんな感じ?
ブッシュクラフトの資格講習なんてどんな感じか未知ですよね。
私も受講するまでそうでしたので、どんな感じだったのかお伝えしたいと思います。
全国からブッシュクラフトインストラクター達が集結
北は北海道、南は九州から総勢10名ほどのブッシュクラフトインストラクターの方が集結されました。
年齢や見た目はバラバラですが、みなさん良い意味でユルい雰囲気で安心しました。
主催団体WILD AND NATIVEの代表で、「ブッシュクラフト-大人の野遊びマニュアル」著者の川口拓さんから直接教えていただきました。
非常に気さくな方で、講義もユーモアを交えて面白く聞くことができました。
受講者は多種多様
いかにもブッシュクラフトしてそうな人(どんな人?と言われると表現が難しいですが・・)から、キャンプや登山をしたことのない大学生など、本当に多種多様でした。
受講目的も人それぞれで、ブッシュクラフトを学ぶことでツーリングキャンプの荷物を減らしたい人やワイルドな男になりたい人など、いろいろです。
普段は関わりがないような人と話しているだけで楽しかったです。
ロケーション抜群
今回は淡路島にある淡路島マンモスという施設でブッシュクラフトアドバイザー認定講座が行われました。
ブッシュクラフトのフィールドは池のほとりにありロケーション抜群です。
ブッシュクラフトアドバイザー認定講座の内容
サバイバル術に関する座学
非常時にまず考えるべき優先順位など、サバイバルの基本を学びます。
受講者に考えてもらいながら進行されるので、集中して聞くことができます。
ナイフの基本的な使い方、ペグ作り
ナイフの基本的な使い方を学んだ後で、受講者が自ら木を見つけてペグを作ります。
作ったペグはその後、シェルター作りなどで使用します。
ロープワーク
自在結びや巻き結びなど、ブッシュクラフトに必要なロープワークを学びます。
作成したペグに引っ掛けて正しく結べているか検証します。
シェルターの作り方
学んだテクニックを駆使して、ブルーシートと木の枝でシェルターを組み立てます。
イスの作り方
シェルターの下でリラックスするためのイスを作ります。
ファイヤーリフレクターの作り方
焚き火の熱を反射するためのリフレクターを木の枝を使用して作ります。
焚き火の起こし方
ファイヤースターター(火打石)やマッチ1本などから焚き火を起こす方法を学びます。
できるだけ木が燃え残らないようにする方法についても説明を受けます。
焚き火の片付け方
跡を残さないで焚き火を片付ける方法について学びます。
どこで焚き火をしていたか分からないように片付けます。
誰でもブッシュクラフトアドバイザーになれます
ブッシュクラフトアドバイザーの資格を取得するのに特別な条件やテストはなく、1泊2日の講習を受けるだけで取得できます。
普段キャンプなどのアウトドアをする人にはもちろん、キャンプをしない人でもブッシュクラフトを学んで損はないはずです。
履歴書の資格欄にブッシュクラフトアドバイザーって書いてあるのもユニークですね。
興味のある方はぜひ次回の開催予定を調べてみてください。
※記載内容は、2018年3月10~11日に淡路島マンモスで開催されたブッシュクラフトアドバイザー認定講座での内容です。日程によって内容が異なる可能性がありますので、詳細は Japan Bushcraft School のホームページなどでご確認ください。