
【開発裏話】これ作るためにDODに入社しました。「オシリピッカリーノ3世」と「ミスタードングリ」
キャンプの必需品、ランタン。 最近ではデザイン性を重視したものも増え、ただキャンプの夜を照らす光源というだけでなく、キャンプサイトの雰囲気づくりやインテリア、コレクションアイテムとして注目されています。 ランタンへのそのような期待に応えるべく、DODから登場したのが「オシリピッカリーノ3世」と「ミスタードングリ」。

オシリピッカリーノ3世:https://www.dod.camp/product/l1_816_tn/ ミスタードングリ:https://www.dod.camp/product/l1_751_bk/ 実は2016年に発売した「LEDソーラーポップアップランタン」以来の待望の明かり系新製品。 この2つの企画担当者、べべべのおじさんはキャンプの明かりを作るためにDODに入社したとのことで、どういうワケなのか話を聞いてきました。
企画担当に聞いてみた
志望動機を有言実行


キャンプの必需品でありながら、これまで「LEDポップアップランタン」1択だったDODの明かり系製品に選択肢が増えたのは嬉しいですね。 べべべのおじさんはなぜここに手を着けたのでしょうか?

入社時の採用面接で宣言してたんよね。 DODに入ったらかっこいいランタンを作りたいです、って。

たしかべべべのおじさんは前職で照明系を扱われていたんですよね。

そうそう。だからそのノウハウを活かして、趣味のキャンプで使えるランタンが作りたい。 オシャレブランドのにも負けないようなかっこいいランタンが作りたい。 そんな想いでDODを志望したんよ。

おお!じゃあオシリとドングリはその有言実行で生まれたんですね!
人っぽい名前

「オシリピッカリーノ3世」も「ミスタードングリ」も、名前だけではまさかキャンプギアだとは想像できないですよね。

ネーミングは相当悩んだなぁ。 社内外でのハードルがどんどん高まってるからね。 今回は独力ではこれという名前が浮かばず、DODのチャットで実施したネーミング大喜利でのアイデアからヒントを得て決めたよ。


急に勃発する大喜利合戦ですよね。 私も何か提案した気がしますが今回は採用されなくて残念!

これは個人的な好みなんやけど製品を擬人化させるのが好きで、オシリもドングリも人っぽい名前のイメージ。 オシリはランタンの下部、すなわちオシリが光るからオシリピッカリーノ。 初代でありながら3世にしたのには特に深い意味はありません。3世を付けると何となく人っぽさを感じやすいかなと…

「ソフトくらこ(10)」や「おとなのまきちゃん」など、DOD製品には擬人化ネームがちょこちょこといますよね。 覚えやすさや呼びやすさ、また友達や家族のように製品に親しみを持ってほしい、という想いでの擬人化ですが、オシリとドングリに関しては私たちスタッフももはや「オシリ」「ドングリ」と略しちゃってますね。

しかも「オシリ持ってきて~」とか結構パワーワードやしね。 ドングリは見た目がドングリっぽくて可愛いから「ドングリ」。 でも可愛いだけじゃなくてめちゃくちゃたしなみのある製品だから、たしなみのある人 = 紳士、ってことで、紳士を連想させる「Mr.」を付けて「ミスタードングリ」。
紳士たるもの身だしなみを整えるべし。

頭の部分も何となくハットっぽいですもんね。

ミスタードングリの1番の推しポイントは余ったコードをこのハットの中に収納できること。 どんなにかっこいいライト、イケメンなライトでもコードがぐちゃっと出ているとその雰囲気が台無し。 余ったケーブルは見せない。最初からこの長さでしたけど何か?くらいの余裕さえ匂わせられるのはめちゃめちゃ紳士的ちゃう?


コードを収納できるゆえにライトを吊るすときの高さ調整が簡単にできるのも画期的ですよね。 ありそうで意外となかった!

そうそう。テントに付いてるランタンフックの位置は変えられないけど、幕内全体を照らしたいときもあれば手元だけを照らしたいときもあるし、それをロープなどを使って調整するのはなかなか難しいんよね。 コード収納の仕様とスーっと動くこのカラビナで、そんな高さ調整をストレスなくできるようにしました。


ドングリはもちろん単体でもイケてるライトなんやけど、複数個を連結すると雰囲気がぐんと高まるから是非試してほしいな。

デコレーションライトみたいに使えてキャンプサイトがぐんと華やかになりますよね。

それぞれのコードをそれぞれのハットの中に収納できるから余ったコード同士が絡まったり、あちらこちらから飛び出したりしないのもスマートなポイントやね。


私もこのスマートな連結を試みたのですが、致命的に不器用なせいか上手くできなかったんです。

たしかに最初はちょっと難しいかもね。 繋ぐ順番とかカラビナへの引っ掛け方とか。 ちょっとやってみるから動画でも撮っとこうか。
余ったコードを本体の中に収納できるため、
— DOD【公式】 (@dod_camp) December 11, 2022
単体でも、複数連結時にもすっきりスマートに設置できるライト #ミスタードングリ
スマート連結、私は初見だとあれ?🤔と手順に戸惑ったので、解説動画作ってみました🐿️ pic.twitter.com/bdz9yNvb3Z
現代版逆さランタン

ドングリはスマートな紳士的ライトとのことでしたが、オシリの方はどうでしょう?

一言で言うなら“現代版逆さランタン”かな。 ランタンといえば本体の下部にバッテリーがあって、その上の電球が光る構造のものが多いんやけど、逆さランタンはそれが逆でバッテリーが上で電球が下。 この構造により光が下向きに広がるので、吊るしたときにもバッテリー部分が陰になることがないし、卓上に置いたときにも手元をしっかり照らしてくれて見やすいんよね。


逆さランタンはタンクが上に付いてる灯油ランタンの通称なんやけど、ひと昔前のアメリカで生産されていたもので、今でもビンテージ品が人気の製品。この逆さ構造を受け継ぎつつ、現代のキャンプシーンになじむようにアレンジしたのが「オシリピッカリーノ3世」。 充電式のLED仕様、無段階調光、絶妙なサイズ感で、リビングでも寝室でもメインを張れる製品に仕上がったんちゃうかな。

モバイルバッテリー機能が付いているのも現代版ならではですね。 機能的な面もそうですが、デザインの面でも逆さランタンのヴィンテージ感、レトロ感を受け継いでいますよね。

そうそう。キャンパーなら誰もが引き込まれるようなあの雰囲気は残したくて、全体的なシルエットや明かりの色、強さにもこだわりました。


あとこのロゴもアクセントになっていて可愛いです。

お、いいところ突くね! 実はこのロゴは僕の遊び心とエゴを表現したもの。 一見適当な英数字が並んでるように見えるんやけど…


「DOD L1-816 OSP-03」→ ブランド名、型番、製品名 「MX250 / MN20」→ 明るさは最大250lm、最小20lm 「BATT.5200MAH」→ バッテリー容量は5200mAh 「IPX4」→ 防水性能の規格 「BE3OJS」→ べべべ(BE×3)のおじさん 「6FL」→ フィラメント(電球内の細い線)が6本

なんとなんと!そんな仕掛けがあっただなんて!!

まさか自分の愛称を印字しているだなんてことは特に触れずにしれっと企画書を出したんやけど、他のメンバーはこのロゴに気付いているのかいないのか、そのまましれっと通ってしっかり製品に仕上がったね。 念願だった自分企画のランタンが作れて、そこに自分の愛称まで入ってるだなんて、こんなに幸せなことはないわぁ…。
持ち運びには「マモルヤーツ」
べべべのおじさんの熱い想いと親切心、そして遊び心が詰まった「オシリピッカリーノ3世」と「ミスタードングリ」の魅力は伝わりましたでしょうか? べべべのおじさんはキャンプの明かりを作るためにDODに入社した、とのことで、こんな明かりも欲しい、もっとこうだったら…というリクエストも大歓迎!きっと形にしてくれるはずです。 なお、明かり系の製品は衝撃に対してとってもデリケート、ということで、持ち運びや保管時、コンテナボックス「ヨクミルヤーツ」の特等席でそのようなギアを守る「マモルヤーツ」もご用意しております。

リンク:https://www.dod.camp/product/ba1_873_bk/ 頼もしいクッション素材で、仕切り位置の調整によってオシリやドングリ、一緒に使うバッテリーがぴったり収まるサイズ。 どちらかというと地味めなアイテムですが、「ヨクミルヤーツ」の空間を有効活用しつつ、大切なギアを守れる機能性、 そしてその見た目のイメージから名付けた「SIX PACK GUY」という遊び心あふれるムキムキなネーミングまでしっかりこだわってますので、是非合わせてご確認ください!