【開発裏話】読むと炎が恋しくなる。薪ストーブの楽しみをギュッと凝縮した優等生「おとなのまきちゃん」

【開発裏話】読むと炎が恋しくなる。薪ストーブの楽しみをギュッと凝縮した優等生「おとなのまきちゃん」

冬キャンプ人気の高まりに伴い、焚き火、おこもり、星空観賞、足湯、等その楽しみ方も多様化しています。
そんな中、冬にキャンプをする人なら誰もが一度は憧れるのが薪ストーブ。
暖かいのはもちろん、それを楽しむこと自体に趣を感じるロマンたっぷりの冬のアクテビティです。
そのロマンを多くのキャンパーに味わってもらうべく、DODプレゼンツの薪ストーブ「おとなのまきちゃん」が先日登場。

https://www.dod.camp/product/ms1_990_bk/

検証と調整を繰り返し、約3年かけて完成させた自信作ということで、企画担当のDODお兄さんことTsubasaさんにその開発経緯や魅力を聞いてきました。

企画担当に聞いてみた

薪ストーブの魅力をギュッと凝縮

画像:調理
トッキ
トッキ

たくさんのリクエストをいただいていた薪ストーブがついに発売ですね。
ズバリ、「おとなのまきちゃん」とはどんな薪ストーブなのでしょうか。

Tsubasa
Tsubasa

一言でいうと“薪ストーブの楽しみをギュッと凝縮した”ような製品です。
暖がとれて、調理もできて、さらに薪ストーブならではの炎の調整や鑑賞も存分に楽しめるからね。

トッキ
トッキ

キャンプといえば焚き火!のイメージが強いですが、薪ストーブはそれよりもちょっぴり贅沢な余裕のある遊びというイメージ。
その薪ストーブで楽しめることを全部詰め込んだ製品というワケですね。

Tsubasa
Tsubasa

そうそう。
実はDODでは過去に「はじめてのまきちゃん」や「スケスケのまきちゃん」、「メラテレビ」という薪ストーブを販売していたんだけど、今回の「おとなのまきちゃん」はそれらの集大成といえるんじゃないかな。

トッキ
トッキ

「はじめてのまきちゃん」と「スケスケのまきちゃん」は私が入社前の製品ですが、その存在を知ったときは名前の大胆さに大衝撃を受けました。
これらのまきちゃんと「おとなのまきちゃん」はどう違うのでしょうか。

Tsubasa
Tsubasa

「はじめてのまきちゃん」は僕が最初に手がけた薪ストーブ。
当時、キャンプでの薪ストーブというと今よりももっとマニアックでレベルの高いものというイメージがあったんだけど、そんな中で「これを買えば薪ストーブが楽しめるよ!薪ストデビューできるよ!」というオールインワンセットの薪ストーブとして提案しました。
冬キャンプ自体がまだまだ浸透していない頃で、薪ストーブも、煙突は別、みたいな製品が多かったんだよね。

画像:はじめてのまきちゃんトップ
https://www.dod.camp/product/ms1_486/
トッキ
トッキ

画像を見ると今の「おとなのまきちゃん」とは全然違うデザインですね。
覆われている部分が多くて真っ黒い箱みたい。

Tsubasa
Tsubasa

「はじめてのまきちゃん」はオールインワンセットや値段の安さといった扱いやすさ、買いやすさを優先して作った製品だから、機能や楽しみの面はとりあえず最低限を押さえているイメージで、炎を眺められる窓も小さかったんだよね。

Tsubasa
Tsubasa

もちろんこれも自信作なんだけど、そんな「はじめてのまきちゃん」を使ううちに「やっぱり燃焼のようすがもっとしっかり見える方が絶対楽しいな」と感じて作ったのが「スケスケのまきちゃん」。
炎がよく見える大型のガラス窓を採用しました。

画像:スケスケのまきちゃんトップ
https://www.dod.camp/product/ms1_589_sl/
トッキ
トッキ

よく見えることを「スケスケ」と表現する発想力。さすがです。

Tsubasa
Tsubasa

ただ、このスケスケ窓は長時間燃焼しているとすすで窓が曇りやすいという弱点があって、これも実際に使ううちに「やっぱり燃焼のようすがもっとしっかりキレイに見える方が絶対楽しいな。まだ改良の余地はあるな。」と感じて作ったのが「メラテレビ」。
空気の流れをコントロールして窓を曇りにくくするエアカーテンを付けたことで、曇りにくく、クリアな窓から炎を眺めることができるようになりました。

画像:メラテレビトップ
https://www.dod.camp/product/ms1_612_sl/
トッキ
トッキ

ピザが焼けるオーブン機能も備わって「おとなのまきちゃん」にかなり近づいてきましたね。

Tsubasa
Tsubasa

そうだね。はじめて、スケスケ、メラ、と要所要所を押さえて改良を重ねてきたけど、でもこの「メラテレビ」も使ううちに「いやいや、薪ストーブはまだいけるんじゃないか。もっと魅力を引き出せるんじゃないか。」と感じ、「おとなのまきちゃん」の開発に着手しました。

“炎を愛でる”と扱いやすさをとことん追求

トッキ
トッキ

薪ストーブって奥が深いですね。
できた製品を実際に使うなかでの「もっとこうだったら」を追求してきた薪ストーブですが、今回の「おとなのまきちゃん」ではどこに着目したのでしょうか。

Tsubasa
Tsubasa

“炎を愛でる”という楽しみ方かな。
自社製品に限らずこれまでいろいろなタイプの薪ストーブを使ってきたけど、薪ストーブの炎って本当すっごく魅力的なんだよね。暖かくて、美しくて、おもしろい。
だから過去の薪ストーブでも“炎を眺める”という楽しみを追求してきました。
薪ストーブによっては吸気調整によって炎の切り替わるようすを楽しめるものもあって、そのようにただ眺めるだけでなく炎を操るような楽しみ方も、言うならば“炎を愛でる”楽しみを追い求めたのが「おとなのまきちゃん」。


トッキ
トッキ

勢いのある炎からふわふわとした炎へと切り替わってますね。

Tsubasa
Tsubasa

このふわふわした炎は一般的に「オーロラバーン」と呼ばれているんだけど、めちゃくちゃ神秘的じゃない?めちゃめちゃロマンチックじゃない?
細かい吸気・排気調整ができる仕様にしたことでこんな風に炎を操ってさまざまな表情の炎が楽しめるようになりました。

トッキ
トッキ

動画でも十分綺麗ですが(※)、実際はもっともっとすごいんでしょうね~!
ところで前回の「メラテレビ」から結構期間が空いてのリリースとなりましたが、この吸気・排気調整の仕様が難しかったのでしょうか。
(※)You Tubeでは燃焼動画のロングバージョンを公開中!炎の雰囲気が変わる8分20秒あたりが見どころです。→ https://www.youtube.com/watch?v=_JycNNyuOfg&t=2s

Tsubasa
Tsubasa

そうだね。納得のいく完成形に仕上げるのに3年くらいかかったかな。
運がよければ「オーロラバーン」見えるかも、とかではなくてしっかり再現性のある“炎を愛でる”を提案すべく、吸気と排気の数や位置、大きさなどを検証と調整をひたすら繰り返したね。

Tsubasa
Tsubasa

あと、“炎を愛でる”だけを追求するならこんなに時間はかからなかったと思うんだけど、これまでの薪ストーブでも大切にしてきた扱いやすさ、キャンプへの持ち出しやすさとのバランスを取るのが難しかったかな。
めちゃめちゃレベルの高い“炎を愛でる”が実現できても、めちゃめちゃでっかくて扱いにくかったら無理のある製品になっちゃうからね。

トッキ
トッキ

煙突パーツがすっぽり中に収まっちゃう仕掛けは画期的ですよね!
しっかりとした耐熱テーブルも付属していて、これも含めてキャリーバッグにまとめられるのも迷うところがなくて嬉しい!

画像:すっぽり煙突
画像:すっぽりキャリーバッグ
Tsubasa
Tsubasa

この燃焼室はこだわりにこだわったからね。
煙突や40cm薪が収まるサイズ感でありつつ、キャンプに持ち出しやすい大きさ。かつ“炎を愛でる”を実現する吸気・排気仕様にクリアなガラス窓、密閉性…

Tsubasa
Tsubasa

時間をかけてこだわった甲斐あって、暖取りに調理、そして炎を愛でる楽しみを堪能できる本格品ながら、オールインワンセットで持ち出しやすいサイズ感、使いやすさ、と扱いやすさも両立したバランスのよい薪ストーブが完成。
初心者さんにも玄人さんにも、どこに出しても恥ずかしくない大自信作の「おとなのまきちゃん」。もう可愛くて可愛くて仕方ないね。

誰にでも推せる太鼓判薪ストーブ

画像:緒方さん覗いてる

「おとなのまきちゃん」の魅力やDODお兄さんの熱~いこだわりは伝わりましたでしょうか。
このインタビューをしていたときに個人的にめちゃくちゃ「なるほど!」と納得できたのが“「おとなのまきちゃん」はフェスでいうと「ラッシュボール」みたいなバランスのよさ”という例え。
(「おとなのまきちゃん」は非常にバランスのいい薪ストーブ、という話にいまいちピンときていなかった私にお兄さんが例えてくれました。)

野外フェスやライブが好きで、小規模なフリーライブから飛行機に乗っての遠征ライブまでいろいろ経験してきた私ですが、「はじめてのフェスに行ってみたいんだけどオススメある?」と聞かれたときに推すのが「 ラッシュボール」です。
出演アーティストのラインナップ(誰もが知る大御所もいるし流行りの若手もいる)、全体を楽しめる規模感、地元大阪という行きやすさ、と非常にバランスのいいフェスで、初心者さんでも、フェスベテランさんでも絶対楽しめる仕掛けが詰まっているんですよね。
もちろんフリーライブや遠征ライブもそれぞれ魅力があって好きなんだけど、絶対誰でも楽しめる!と太鼓判を押せるのは「ラッシュボール」!!というイメージです。分かる方いたら嬉しい…
フェスでなくても皆さんそれぞれの好きなもので“初心者にも玄人にもオススメできる太鼓判!”で例えてもらえれば「おとなのまきちゃん」のバランスのよさもイメージしやすいかなと思います。

ということで様々なタイプの薪ストーブを楽しみ、企画・開発をしてきたDODお兄さんが絶対誰でも楽しめる!と太鼓判を推す「おとなのまきちゃん」。
薪ストーブデビューや買い替えをご検討の際には是非思い出してもらえると嬉しいです。