DODスタッフの寝袋事情も大公開。自分に合った寝袋選びのポイント。

DODスタッフの寝袋事情も大公開。自分に合った寝袋選びのポイント。

寝袋というとキャンプに欠かせないアイテムの1つ。
テーブルやチェアを忘れても何とかなりますが、寝袋がないとキツいですよね。
さらに冬キャンプの防寒でいうと、焚き火やストーブを忘れても何とかなりますが、寝袋がないと一晩を越せませんよね。
そんな大事なアイテムということで、キャンプスタイルや自分の体質にしっかり合う寝袋をお選びいただきたいのですが、寝袋ってなんせ種類が多く、価格や性能もピンキリすぎて探すのがなかなか大変。 (私もマイ寝袋買うまでにめっちゃ悩みました)
ということで、寝袋購入時にチェックしたい性能・機能や、ワンポイントアドバイスをまとめてみました!

寝袋の旬

寝袋には、夏用、3シーズン用、冬用、などとそれぞれの季節に合ったものがあるのをご存知でしょうか?

たまに3シーズン用の寝袋で真冬のキャンプに挑もうとする猛者がいるのですが、決しておすすめできないです。
というのも、3シーズン用の寝袋は春夏秋の気温で快適に使えるようなスペックを備えているわけで、その3シーズンと比べてガクンと気温が落ちる冬キャンプでは、快適に使えないどころか最悪命に関わる恐れもあるからです。

寝袋のシーズンについてもう少し詳しくみてみると、ほとんどの寝袋にはその寝袋を使用する目安となる温度帯が書かれています。
DODでは「快適温度」、「下限温度」、「限界温度」の3段階で表記しており、それぞれ以下のような目安です。
ちなみにこちらは、国際基準であるISO 23537-1:2016に基づき、第三者機関で温度設定試験を行っています。

温度域表記については義務ではないため、製品やメーカーによっては独自の基準や表記を採用していることもあります。
ゆえに混乱しがちなのですが、日本でオートキャンプを行う際に見てほしいのは「快適温度」。
下限や限界温度の表記がなく、「推奨使用温度」や「適正温度」など表記が一種類しかない場合はそれが「快適温度」と考えてOKです。

画像:温度表記

一般的にはこの「快適温度」プラス5度の外気温ならOKといわれています。
快適温度が7度のジミニーシュラフであれば、外気温が12度以上の状況なら安心、という感じです。
昼間は20度以上あったのに夜中や明け方は10度を下回るなど、キャンプ地では気温差が極端なことも多いので、特に寒がりさんは最低気温を目安に考えていただければと思います。
現地の気温は、キャンプ場のWEBページや予約時の電話、予約サイトのレビューなどで確認できますよ。

「下限温度」はあくまでも「この温度までは頑張ったら何とか寝られるよ」というイメージですし、「限界温度」での使用は推奨していません。
極寒地や非常時に寝袋で寝る場合には「下限温度」のような状況も十分想定できますが、普通にキャンプする分には普通に快適に眠りたいですよね。

ちなみに「下限温度」はその寝袋のスペックを計る目安となります。
「快適温度」をクリアしたうえで、寒がりさんは温かさ重視で「下限温度」がより低いもの、暑がりさんはコスパ重視で「下限温度」がそこそこの買いやすい価格のもの、というような選び方ができます。

寝袋のスペックを決める要素

先ほど「3シーズン用の寝袋は春夏秋の気温で快適に使えるようなスペックを備えている」といいましたが、そのような寝袋のスペックは、中綿の素材寝袋の形状といった要素から決まってきます。

画像:寝袋特徴

スーパータラコデラックスのような化繊とダウンのハイブリッドのものがあったり、ブクロマンXのような人型のものがあったりもしますし(ちなみにブクロマンは寝袋ではなくあくまでも防寒ウェア)、ダウンの夏や3シーズン用寝袋、化繊の冬用寝袋というのもたくさん存在するのですが、特徴をざーーっくりと書き出すと上記のような感じ。
それぞれの寝袋がそのシーズン用、そのお値段なのはこういうわけなのです。

DODスタッフの寝袋事情

私たちDODスタッフも、前述のような寝袋の対応温度域や自分のキャンプスタイルに合わせて寝袋を選んでいますよ。

夏キャンパー、トッキの寝袋事情

私、極度の寒がりです。
なのでキャンプに行くのは5月~10月上旬くらいまで。基本冬キャンプはしません。
そんな私の寝袋は、Nordiskさんの「Almond -2°」。

画像:ツジ寝袋

こちら、封筒型で中綿は化繊。快適温度3度、下限温度-2度の3シーズン用寝袋です。(ちなみに限界温度は-19度)
一番の決め手はデザインではあるのですが、3シーズンに対応しつつできるだけ温かいものを、と考えていたので、下限温度もマイナスに対応するところがいいなと思いました。

基本車でのオートキャンプなのでダウンシュラフのコンパクトさが必須というわけではないし、マミー / 封筒型のこだわりは特にない私。
しいていうならズボラかつ超不器用なので、お手入れ簡単で収納もしやすいものがいいかなというところですが、それもしっかり拾ってくれています。

5月〜10月でも季節外れの寒さに遭遇することもあるかと思うので、カイロとウルトラライトダウンは必需品。
どうしても不安なときはジミニーシュラフやブクロマンXをインナーシュラフ使いしようかなと考えています。

冬キャンパー、DODお姉さんの寝袋事情

私とは逆でメインのキャンプシーズンは10月~6月くらい。基本真夏にはキャンプはしないお姉さん。
そんなお姉さんの愛用寝袋は、NANGAさんの「UDDバッグ630DX」。

画像:棚村さん寝袋

こちら、マミー型のダウンシュラフ。快適温度-5度、下限温度-10度の真冬用の寝袋です。
バックパック一つで出かけることもある冬キャンパー(でも寒がり)ということで、バックの中に入るようなできるだけコンパクトなモデルでできるだけ温かいしっかりした寝袋を探した結果、たどり着いたのがこれだったそうです。

NANGAさんというと寝袋だけでなく真冬用のダウンジャケットなど、ダウン製品で絶大な信頼を誇られていますよね。
キリッとかっこいいNANGAロゴに憧れている方も多いのではないでしょうか。
高品質なのはもちろん、永久保証のサービスも付いていたりとまさに一生モノの寝袋が揃っているNANGAさんは価格もなかなかの高水準。
決して安い買い物ではないということで、お姉さんは実際に店舗で店員さんに相談しながら選んだそうです。
重量感や収納時のサイズ感、そして寝心地を購入前に実際に確かめられれば納得して購入できますもんね。
サイズ感やダウンのスペックのほか、寒さでかじかんだ手でも開閉しやすい大型ファスナーや、朝起きてパッと気分が明るくなるカラーというのもお気に入りポイント。

真冬用ではありますが、「備えあれば憂いなし」ということで春秋のキャンプもこの寝袋1つで回しているとのこと。
寒いのはスグにはどうにもできませんが、暑いときはファスナーを開けたり布団のようにかぶるだけ、みたいな調整ができますもんね。

オールシーズン、DODお兄さんの寝袋事情

春夏秋冬、オールシーズンでキャンプを楽しむお兄さん。
キャンプスタイルも、バイク旅をしながらのソロキャンプから、奥さんやキャンプ仲間とのオートキャンプまでさまざま。
そんなお兄さんはDODのギンノタラコやジミニーシュラフをはじめとして、寝袋をなんと5つも持っているんだとか。
内訳はこんな感じ。

・夏用化繊寝袋 × 1
・3シーズン用ダウン寝袋 × 2
・冬用化繊寝袋 × 1
・冬用ダウン寝袋 × 1

オールシーズンでキャンプを楽しむ方であれば、このように複数の寝袋を用意しておけばいつでも安心ですね。(さすがに5つとはいいませんが!笑)
ちなみにお兄さんは3シーズン用のダウン寝袋を2つも持っていますが、場所を取らずに車に常備できたりなど圧倒的に使い勝手がいいからだそうです。

寝袋で寝ること”もキャンプの楽しみになりますように!

フトンキャンパーGIF

冒頭でもいいましたが、寝袋はキャンプに欠かせないアイテム。
安さ最重視などで季節や自分の体質に合わないものを選んでしまうとせっかくのキャンプを存分に楽しめなかったり、最悪命に関わることもあります。
しっかり吟味して自分に合ったものを見つけていただき(選ぶ過程も楽しかったりしますよ!)、ご飯や焚き火と並んで、“寝袋で寝ること”もキャンプの楽しみの1つになればいいなあと思います。
その際にこの記事がお役に立てれば幸いです!