オープンタープをひとりで立てる5つのコツと撤収3つのポイント
タープをうまく立てるにはちょっとしたコツがあり、それを事前に知っておくことで安全にストレスなくキャンプを楽しむことができます。 2人以上でタープ立てることが推奨されているけど1人でタープを張る方法も知りたい、という声にお応えし、タープをひとりで素早くキレイに効率よく張る方法をご紹介。
- ※この記事でご紹介する事
- オープンタープの魅力と取り扱いのコツ
- イベントスタッフが1人でタープを張る時のタープを素早くキレイに効率よく張る方法
タープテントは日影や雨をしのぐことができる簡易の屋根を簡単につくることができる、 キャンプやデイキャンプに1つあると便利なギアです。 基本的な立て方を知っておけば応用のアレンジが簡単にでき、 状況に応じて幅広く使用することができます。 キャンプをするのであれば持っているテントに合わせてひとつタープを持っておくと、 自分のサイトをより快適に作ることができるようになりますよ。
- 目次
1.タープの種類
まず、タープは大まかに分けると上図のように3種類のタープがあります。 今回はそのなかでもオープンタープの魅力と設営、撤収のコツをご紹介。
2.オープンタープいいよ!
オープンタープはテントと並び多くのキャンパーに利用されている基本的な道具です。 上図で紹介したシェルタータープと比較して下記のような利点があります。
1.コンパクト
オープンタープは構造がシンプルで部品も少ないため、 種類によらずコンパクトな製品が多いです。 気軽に持ち運びができるため扱いやすく宿泊を伴うキャンプだけでなくBBQなどのデイキャンプでも活躍します。
2.自然をダイレクトに感じられる
オープンタープは屋根を設置するだけなのでテントと違いまわりに壁があるわけではありません。 そのためそよ風を直接感じたり、周りの自然をダイレクトに感じることができます。
キャンプ2日目の午前中、タープでできた日陰の下にベッドを置いてのんびり昼寝。 初夏のそよ風を感じてちょっと汗ばんだ体がスーッとする感覚を楽しみながら目をつぶってそのまま一瞬寝てしまう その瞬間のふわふわした感じ。想像しただけでも最高じゃないですか?
3.慣れたら簡単に設置できる
タープの設営はタープを広げ、ペグを打ってポールを立てるだけ。 構造としては非常に単純なので慣れれば簡単に設置することができますよ。 ペグを打つ位置にちょっとしたコツがあるのでこの下のコツをよく読んでいただければストレスなくキャンプを楽しむことができるはずです。
3.オープンタープの種類
タープには様々は種類があります。 素材や形や大きさなどによって様々な特徴があるので自身のキャンプスタイルに合わせて選んでください。
1.素材
1.ポリエステル
雨にも強く、軽量で持ち運びもしやすいバランスに優れたベーシックな素材。 火の粉には弱く、すぐ近くで焚き火をすると火の粉が飛んで細かな穴が空いてしまうこともある。
いつかのタープ
ビートルタープ
ライダーズコンフォートタープ
2.TC(ポリコットン)
コットンを混紡したポリエステル生地。 しっかり感と扱いやすさのバランスに優れており、最近人気がある。 一般的に遮光性が高いがポリエステルと比べると重く、嵩張る場合が多い。 火の粉にも比較的強く、焚き火の穴開きリスクを回避できる。
チーズタープ
ヘーキサタープ
ヒレタープ
3.コットン
しっかり感があり、火の粉にも強いが、TC素材よりもさらに重くて嵩張る。 吸湿性があり、長時間の雨は得意でない場合もあり、おしゃれだが使用するシーンを選ぶ。
4.ナイロン
登山用に使われるようなちょっと特別な軽量生地。 価格が高くなっても荷物を軽くしたい人におすすめ。
1.形
素材と合わせてタープの形にも様々な種類があります。 代表的な形状をご紹介します。
1.ヘキサ型
http://www.kankou-kushimoto.jp/yado/camp01.htmlよくキャンプ場で見る形。使いやすくバランスが良い。
2.オクラ型
http://www.kankou-kushimoto.jp/yado/camp01.htmlヘキサ型にロープを追加し、影面積を拡張したような形。ヘキサ型の進化型。
3.スクエア型
http://www.kankou-kushimoto.jp/yado/camp01.html正方形の形のタープ。ポールの先端を通すグロメットがいろんなところについているものが多く、張り方のバリエーションが豊富。テントと重ねて張るなどの工夫もよくされる。
4.レクタングル型
長方形の形のタープ。ポールをたくさん使い影面積を広くとるような張り方をすると大きな屋根のようになる。
5.ウイング型
シュッ!とした非対称の形。ソロキャンプで使うとかっこいい。
4.はじめてのタープには「いつかのタープ」が断然おすすめ!
タープにいろいろ種類があるのは分かったけど、結局どのタープを選んだらいいの? これからキャンプを始める、はじめてタープを買うんだけど、と相談を受けた時に僕が必ず最初におすすめするのは「いつかのタープ」です。
1.オールインワン
いつかのタープはタープ本体だけでなく、ロープ、ペグ、そしてなんとポールまでセットになっています。これを買うだけでキャンプやBBQにでかけられる手軽さが嬉しいですよね。
2.スペックがちょうどいい
いつかのタープは本体生地のスペックがちょっとぶ厚めの150Dポリエステルを使用しています。 一般的なタープと比べてちょっとしっかりしたスペック。しかもしっかりUVカット加工済みです。 付属品のスペックについても、過去に寄せられた意見を基に通常のフィールドであればストレスなく使いやすいものを採用しています。 ポールも一般的な2mよりちょっと高く2.3m、居住性を良くしながら扱いやすさは失わないバランスを大切にしました。 種々のスペックを一般的なものよりもちょっとずついいスペックにしてバランス良く設計することで、一見ド定番のタープに見えるんだけどなんか使いやすい、初めてのタープならこれ買っておけば間違いないよ、と言われるようなタープに仕上がっています。
3.価格がちょうどいい
この絶妙なスペックでいて価格も一万円前後とちょうどいいバランスに仕上げました。コスパ良すぎ!とたくさんコメントいただけています。
4.立てやすさに工夫あり!
収納袋に設営のポイントを印刷した生地を縫い付けたり、長さの違う2種類のロープを瞬時に見分けることができるように自在金具の色を変えたり、優しさに溢れた設計です。 これもあれも全部、あなたにキャンプやBBQを安全に楽しんで欲しい、その一心でいろいろ工夫しました。さりげないけど使いやすい、いつかのタープはそんな工夫で溢れています。
5.いつかのタープを1人で立てる5つのコツ
推奨は2人以上だよ!でもよく聞かれるので取説とはちょっと違う方法をご紹介します。 この方法はイベントや撮影などでスタッフが1人で素早くキレイにタープを張る必要があるなかでよく使用する方法です。 2人や3人で立てる方が設営はスムーズだと思うので下記の記事や取扱説明書も参考にして自分にあった方法を見つけてくださいね。
1.最初にペグ打ってメインロープかけちゃう。
一般的にはタープを広げてからペグ打ちを行ったり、ポールを立てた状態を2人で支えてもう1人がペグを打つ方法が知られていますが、今回はペグを最初に打ってしまう、という方法を紹介します。意外に思うかもしれませんが、広げたタープが風に飛ばされたりすることが少なくトラブルを回避できる効率的な方法なんです。
2.ウラワザ!延長テープの長さ=タープの全長。
実はいつかのテープに付属している延長テープ、本体の長さとおおよそ同じに設計されています。ということは、タープをバサバサ広げなくてもこのリボンを地面に置けばタープの長さが分かってしまうということですね。 ということで延長テープを取り出し、タープを設置したい場所に置きましょう。
3.テープの端からポールの長さ分とり、左右45度にペグダウン。
置いた延長テープの端からポールを外側に置き、左右45度の場所にペグダウンしてください。 ポールの長さを目安にすることで簡単にペグダウンの大体の位置が簡単に把握できます。 タープの設営ではポールの長さ分の遠さにペグダウンするのが正解!というわけでなく、分かりやすい目安としてそれくらいにペグダウンすれば失敗が少ないよ、ということです。ポールの長さ、風の強さ、地面の硬さ、サイトの広さなどにより適切なペグダウンの場所は変わることがあるので、だいたいの目安として覚えておいてもらい調整してもらえれば大丈夫です。多少ずれてても全く問題なくタープは立ちますのでご心配なく。 ペグダウンしたら黒色の自在金具のついたメインロープをペグにかけておきましょう。
4.ポールをグロメット、メインロープの順番に通すと風に強い。
ペグダウンができたらタープを広げポールを立てましょう。 ポールの先端をタープ本体のグロメットに通し、メインロープを上からかけることで風に強くなります。 先にロープをかけてしまうと、風でタープ本体が持ち上がった時にそのままタープがポールの先端からはずれて飛んでいってしまう危険性がありますよ。
5.メインの背骨ピーン!
ポールを設置できたら、自在金具を調整しメインの背骨がピーンとなるようにタープを張りましょう。まだサイドが固定されていませんが、うまくタープが張れていればこの状態でもかなりの強度があるはずです。逆にこの状態でタープがだるんとなっていたらこの先どうやってもタープはキレイに立たないのでペグの打ち直しが必要かもしれません。 残りのサイドをシワのよらない場所でペグで固定したらタープの設営は完成です。
6.基本ができればアレンジは自由自在
メインロープがキレイに張れるようになればタープのアレンジは自由自在です。なぜならタープのアレンジというのは基本の形にサイドポールを追加で行うことがほとんどだからです。上の写真はメインの片方を車に結びつけており一見特別なことをしているように見えますが、よく見ると基本的な立て方にサイドポールを追加しただけだということが分かります。
1.サイドポールの種類
DODからも細いサイドポールに適したテント・タープポール、ポリエステルや小型TCタープのメインに使用できるビッグタープポール、大型タープのメインポールにおすすめのハイパームテキポールなど太さの違う別売りポールが販売されています。 サイドポールにはテント・タープポールやビッグタープポールを使うことが多いです。 テント・タープポールでも問題なく使用できますが、ちょっと太めのビッグタープポールを使うとポールがしっかり見えてカッコよく感じるので僕はビックタープポールを使うことが多いです。サイドポールであれば細めのポールでも問題ない場合がほとんですので、スタイルに合わせて好きなポールを選んでみてください。
2.ロープの本数
基本的にはサイドポールのロープは1本でも問題なくタープは張れる場合が多いです。ただし風があったり、高いポールを追加してポールが不安定であればロープを追加して張ってください。もちろんロープが多いほうがタープは安定します。
3.予備があるといい
状況に合わせてタープをアレンジやトラブルに対応できるように、僕はポール、ロープ、ペグの予備を必ずキャンプに持っていきます。サイトの状況を見ながらタープをアレンジして快適なサイトをつくることができると設営がどんどん楽しくなりますよ。
7.たたみ方の3つのコツ
撤収時にスムーズにタープを片付けるにもいくつかコツがありますのでご紹介します。
1.サイドのロープは束ねよう。
サイドに結んだロープはわざわざほどかなくてもそのままで大丈夫です。 でもそのままではなく、束ねておくことをおすすめします。 束ねていないと次回広げた時に絡まって、もうタープいや!となってしまいますよ。
2.タープは四角形を意識して畳んでいこう。
半分にタープを折り、ちょっとずつ四角形に近づくように半端な部分を内側に折り込んでいきます。
3.ポールの長さは収納袋の長さ!
ポールの長さと収納袋の長さはほとんどのテントやタープで一致しています。 ポールの長さと同じ幅になるようにタープを折ると収納がスムーズです。
4.ポールを軸にタープを畳むときれいになるよ。
四角くタープ生地が畳めたらポールを軸にしてくるくる巻いて収納袋に収納します。重量のあるポールを中心に置くことで小さくポールをまとめることができますよ。
5.ポイントをおさえてスマートで楽しいキャンプを!
オープンタープの立て方のコツや撤収のコツをまとめてみましたがいかがでしょうか。 みなさんがストレスなく安全にキャンプを楽しめたらと思い細かい部分も解説させていただきました。 タープの立て方といっても厳密にこうしないといけない!という唯一の方法があるわけではありません。自分にあったやりやすい方法を見つけるのが一番です。自身の状況や装備を見ながらいろんな方法を試して自分にぴったりの方法でキャンプを楽しんでくださいね。
最後に
この記事はDODのインスタライブ「うさちゃんねる」の配信内容をもとにまとめたものです。 DODのSNSからも有用な情報を発信しているので是非チェックしてみてくださいね。
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