企画担当者によるカマボコテント2の変更点まとめ

企画担当者によるカマボコテント2の変更点まとめ

3/15よりWEB予約を開始するカマボコテント2ですが、見た目が2016年モデルと変わらないので、「どのへんが2なの?」という方も多いのではないでしょうか。
カマボコテント2での変更点や変更理由などを、かなり細かく説明していますので、参考までに確認してもらえればと思います。

変更ポイント1:生地スペックが大幅アップ

75Dから150Dに厚みアップ

カマボコテント2

コスト面では一番高くなった変更なんですが、
カマボコテント2では生地スペックを75D(デニール)から150D(デニール)に上げています。
デニールとは使っている糸の重さを表す単位で、大きくなればなるほど生地にしたときの厚みがあり、強度も上がります。
2016年のカマボコテントに使われていた75Dも決して薄いわけではなく、75Dとは他ブランドでも良く使われている一番スタンダードなスペックなんですが、カマボコテントはかなり薄めのベージュカラーなので、どうしても遮光性が低くなってしまい薄く感じます。
そこでカマボコテント2では、他ブランドで高級ラインのテントに使われているような150Dの生地に変更し、遮光性や強度を大幅にアップさせています。
ただし、遮光性は色によるところも大きいので、ベージュカラーの生地では遮光性に限界があります。
例えば75Dの黒色生地と150Dのベージュ生地では、おそらく75Dの黒色生地の方が遮光性が高いと思います。
遮光性を重視したい方は、近日発表予定の濃色カラーの方が良いと思います。
ただし、逆に天気の悪い日などにテント内が暗かったり、光を吸収するので風がないと暑い、などのデメリットがあり一長一短ではあります。

耐水圧2000mmから5000mm 2600~3000mmに耐水圧アップ

カマボコテント2

これは何気にカマボコテント2の仕様変更でかなり迷った部分です。
実は耐水圧を2000mmから5000mm 2600~3000mmにあげても、そんなにコストは変わりません。せいぜい数百円です。
じゃあ高い方が良いのでは?と思うかもれませんが、下の方で書くようにカマボコテントはどうしても結露しやすい構造で、耐水圧を上げるほど結露はしやすくなります。
そして通常のキャンプであれば耐水圧2000mmもあれば充分です。

ただ、防水コーティングというのは摩擦などによってどんどん薄くなっていきます。カマボコテントは設営するときに防水コーティング面(内側)が地面と擦れやすいため、余裕を持って、耐水圧5000mm 2600~3000mmを設定することになりました。
その分を計算に入れて、高めの耐水圧5000mm 2600~3000mmを設定することになりました。
※2017年5月24日に耐水圧表記について訂正しております。

変更ポイント2:夏でも快適なインナーテント

カマボコテント2

2016年版カマボコテントのインナーテントはドアの上半分だけがメッシュになる構造だったのですが、カマボコテント2では全部メッシュにできるようになり、インナーテントの後ろ側の下部分もメッシュにできるようになりました。
また、アウター生地背面の窓も大きくなっているため、風が抜けるようになっています。
これでも寝苦しいというのはなかなか無いと思います。

変更ポイント3:結露対策

カマボコテント2

カマボコテント最大の弱点と言えますが、雨のときは相当結露しやすい構造です。
結露の原因は主にこの2つです。
①リビング部分(地面が露出している部分)が大きいため、濡れた地面から大量に湿気が上がる。
②風の吹き込みを防ぐスカート生地があるため、全てのドアを締め切っていると湿気が逃げない。

これに加えてテント内に人が数人いると、テント内外の温度差がさらに高くなり、テント内の湿度も呼吸により上がるため、スチーマーのようになって雨漏りのようになります。
それを改善するためには、ベンチレーターをもっとたくさん付けることがベストなのですが、見た目のシンプルさが失われてしまうので、元々付いているベンチレーションや雨天時にも開けれるバックウィンドウを大きくすることで改善しています。

カマボコテント2 カマボコテント2

ただ、それでも結露しやすい構造であることは間違いなので、雨天時はハーフウィンドウ機能などで換気をしてもらうことを推奨しています。

カマボコテント2

変更ポイント4:チーズタープでチーカマスタイル

カマボコテント2

上記であげた通り、カマボコテントは「遮光性の低さ」(ベージュカラーの場合)、と「結露のしやすさ」が最大の弱点なのですが、それらの弱点をカバーするのが別売りのチーズタープです。
チーズタープは生地に厚みがあるため日陰を濃くして、湿気を通すT/C素材(綿とポリエステルの混紡生地)でできているため、結露を大幅に軽減する機能があります。また、T/Cはポリエステルのように火花が当たっただけで簡単に穴が空かないという特徴も魅力です。
カマボコテント2とチーズタープはどこかを接続しているわけではなく、カマボコテント2に被せるような形でチーズタープを設営しているだけなので、サイズの同じ2016年版カマボコテントでも画像と同じように設営できます。また、被せる部分を大きくすれば、画像よりも小さい面積で建てることもできます。

変更ポイント5:インナーテント2枚付けで2家族が寝れる

カマボコテント2

カマボコテント2にはインナーテントが標準で付属しているのですが、インナーテントだけを追加購入すれば、寝室を2つにすることができます。

カマボコテント2

カマボコテントの寝室部分はドアが付いていないだけで、ポールの間隔などは全て一緒に設計されているので、寝室を2つにすると上の画像の赤いところだけがリビングになります。
例えば2家族が寝ることもできますが、その場合は人数に対してリビングスペースが小さすぎるので、チーカマスタイルやタープテントの併用がおすすめです。
※2016年版のカマボコテントの場合、基本的にインナーテントを吊り下げる位置にフックは付いていますが、フックの形状がインナーテント吊り下げ用の丸型ではなく、ランタンなどを引っかけるための「J」のような形のため、カラビナを使うなど引っ掛け方を工夫する必要があります。

変更ポイント6:細かいところ色々

コンプレッションバッグ

カマボコテント2

カマボコテント2では、2016年版に比べて収納バッグがかなり大きくなっています。
生地スペックアップで体積が少し大きくなったということも多少あるのですが、雑にたたんでも楽に入れれるようにすることが目的です。
かなり大きさにゆとりのある収納バッグなので入れるのは簡単ですが、テントを入れた後にコンプレッションベルトを締めれば収納サイズを小さくすることができます。

蓄光ネイルペグ

カマボコテント2

「テントに標準で付いているペグはあまり使えない」というイメージを払拭すべく、2016年版のL型ペグから強度の高いネイルペグに変更しています。岩を貫通する必要があるようなゴツゴツしたキャンプ場でなければ、大体のキャンプ場では使える強度です。

ロープ、自在

カマボコテント2

2016年版カマボコテントでは3.5mmロープにプラスチックの自在が付いていましたが、カマボコテント2では4mmロープとアルミ自在が付いています。

別売りのマットシートセット

カマボコテント2 https://www.dod.camp/product/tn5_493/

これは2016年版のカマボコテントでも同じく使えますが、昨年はなかったマットシートセットを別売りで発売します。
インナーテントの下に敷くグランドシートと、中に敷くインナーマットのセットで、正直ブルーシートや銀マットで代用はできますが、専用品の方がスマートには見えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
地味ですが堅実な変更と思ってもらえれば嬉しいです。
ただ、カマボコテント2は、主に生地スペックの影響で2016年版よりも価格が1万円程度高くなって重量も3kgほど重くなってしまうので、逆に2016年版はコスパと軽量性に優れたモデルだったと言えます。

カマボコテント2のWEB予約受注は3/15 12:00に開始予定です。
詳細はカマボコテント2のWEBページをご覧ください。

https://www.dod.camp/product/t5_489/