
【開発裏話】大鉄板時代到来!DODは“美味しさ”と“カッコよさ”を兼ね備えた「テキーラグリドル」で挑みます。
“鉄板で焼く肉は美味い” ということで各メーカーから様々な鉄板が発売されているのは皆さまご周知のとおり。 この大鉄板時代にDODからも渾身の鉄板が登場。 その名も「テキーラグリドル」。

https://www.dod.camp/product/q1_870_bk/ DODのロングセラー製品「テキーラテーブル」をモチーフにした鉄板です。 WEBページには『少しでも肉を美味しく、そしてカッコよく見せることを突き詰めたら、「テキーラテーブル」の構造にたどり着きました。』とありますが、なぜ「テキーラテーブル」なのか、製品を企画したなでさんと、開発担当のべべべのおじさんに聞いてみました。
担当者に聞いてみた
テキーラテーブルがちっちゃくなっちゃった!


まさに「テキーラテーブルがちっちゃくなっちゃった!」な「テキーラグリドル」ですが、なぜこの形になったのでしょうか?

各メーカーがしのぎを削る大鉄板時代。 その中で存在感を示すためにはDODにしか作れない鉄板でないとな~と悩んでいたんやけど、そのときパッとひらめいたのがこの「テキーラテーブル」形やったんよ。

「テキーラテーブル」はDODで長く愛されているアイアンテーブル。 鉄 × 木ということで、鉄の無骨さに木のアクセントが入るのがオシャレでカッコいいですよね。


すでに様々な鉄板が出ているなか、肉を美味しく焼くためのスペックで勝負するのはたぶん無理。 「テキーラテーブル」形なら、テーブル同様オシャレでカッコよくありつつ、DODならではって要素もばちっと押さえているから、DODで出す鉄板はもうこれしかない!と確信したね。 これで肉を焼くって考えるとワクワクしない?

ワクワクします。 ミニチュアモデルって、なんだかおままごとみたいで夢があるんですよね。

“おままごと”はさすがトッキらしい表現(笑) そんな可愛らしさもあって、俺も「グリドルちゃん」って呼んでるんやけどね。 でも見た目のインパクトだけでなく、鉄板としての実力もしっかり備えているのがグリドルちゃんのすごいところ。 予想以上に素晴らしいものが出来たんやけど、これはべべべのおじさんの開発力なしでは完成しなかったね。

是非その辺りも詳しく聞きたいです!
可愛いだけでなくとっても優秀

開発のポイントでいうと、まず、鉄板の厚さにはこだわったね。 見た目で差別化を図っているとはいえ、“鉄板で焼く肉は美味い”という大前提はやっぱり譲れない。 分厚い鉄板は蓄熱性に優れ、その蓄熱性がお肉に均一に熱を伝えてくれるおかげで美味しく仕上がるんやけど、0.数ミリ単位で厚さを変えながらお肉の温度、食感、味との関係を何度も検証し、この3mm厚に至ったんよ。

そういえばよく屋上で焼き肉検証をされていましたよね。 屋上を覗くと少し煙たく、お肉を焼くいい音といい匂いが漂っていました。 何してるんですか~、と最初に覗いたのはかなり前だった気がします。


サンプルを作っては焼き肉検証、作っては焼き肉検証、を何度もくり返してるからね。 今のグリドルちゃんは6回のサンプルを経てやっと完成した製品。 さっき調べてみたら初回サンプルは2019年に作ったものやったよ。

なんと!2年越しの製品だったとは!

その甲斐あってスーパーの特売で買ったお肉も本格的なステーキに焼き上げられる納得の鉄板に仕上がりました。

あと、鉄板プレートの大きさもひと工夫。 キャンパーにおなじみ、トランギアさんのラージメスティンのサイズに合わせているんやけど、こうすることでメスティンをフタ代わりにして蒸し料理ができるんよね。


おお!私の大好物の餃子! キャンプでの餃子は何度か試したことがあるのですが、そこそこデカいフライパン + フタを持って行かなきゃで、このセットがなかなかにかさばるんですよね。 ラージメスティンは私も持っていて、ミニお鍋や炊飯用に毎度のキャンプにも持って行ってるので、そこにグリドルちゃんを追加するだけで餃子が焼けちゃうのはかなり得した気分です。

大鉄板時代と並んで大メスティン時代も到来してるから、そんな風に喜んでくれる人が多いんちゃうかなと思ってね。

あとは、これぞ「テキーラテーブル」を決定付けているレッグ。 このレッグがあるおかげで鉄板プレートを固定できるので、ゴトクの上の鉄板に当たってヒヤリ、なんてことがなく、安定感ある状態で肉を焼くことができます。

ヒヤリを超えてひっくり返した悲しい経験があるのでこれはありがたい。

本家の「テキーラテーブル」と同様、レッグに差し込む位置によってプレートの高さが変えられるのも、様々なバーナーに対応できていいよね。 やっぱり「テキーラテーブル」ってよく考えられている素晴らしい製品だな~と改めて感心したよ。


シーズニング不要でスグ使えたり、フチ付き鉄板なので油がこぼれにくかったり、プレートとレッグを分けて持ち運べるスリムなキャリーバッグ付き、というのも地味に嬉しいポイントですよね。

シーズニング作業の面倒さや、肉汁ボタボタ問題、どうやって持っていこう問題は、アウトドア用鉄板 = 扱いにくい、難しいというハードルになっていると思うんやけど、そんなハードルを全部取っ払って扱いやすく仕上げたのがグリドルちゃん。 だから“はじめての鉄板”にすごくオススメやし、今持ってる鉄板に満足していない人にも是非試してほしいんよ。
ニクダンディズムとは?

ところで、WEBページに記載する製品のコピーを考えるのにおふたりでかなり苦戦されていたかと思うのですが、確定したのが『美味しいだけで満足か?ニクダンディズム。』 ニクダンディズムってなんですか?髭男dismからですか?

ちがうちがう(笑) ダンディのダンディズムよ。 グリドルちゃんは肉が美味しく焼けるだけじゃなくてダンディなんよ。

ダンディってなんですか?

難しいところ掘り下げるな~(笑) 紳士感というかスマート感というか気品というか….セクシー&ワイルドってやつやね。

(ぽかーーん)

鉄板って、基本的には野生感むき出しのワイルドなもので、それで豪快に焼く肉って美味しいんよ。 グリドルちゃんは鉄板特有のそんなワイルドな魅力を持ちつつ、見た目、使い勝手の面でスマートな紳士要素も備えてる。 すなわち“美味しさ“と“カッコよさ”を兼ね備えてるんよ。 だから名前も“鉄板”でなくちょっとオシャレに“グリドル”。

ふむふむ。なんとなく分かってきた気がします。

で、コピーに戻ると、まず『美味しいだけで満足か?』は、“鉄板で焼く肉は美味い”という大前提。 しかし、ワイルドに肉を焼いてただ美味しく食うだけの時代は終わった。次のステージはスマートに食べること。アウトドアで、ダンディに肉をたしなむ時代やで!という新しい肉の楽しみ方の提案を『ニクダンディズム』に込めたんよ。


なるほど!一気にニクダンディズムへの理解が深まりました。
アソビ方イロイロ

WEBページには、肉や餃子のほか、ホットケーキやフランクフルトを焼く画像が載っていますが、おふたりのオススメの使い方はありますか?

俺は蒸し焼き調理が気に入ってるよ。 こないだ挑戦した蒸し牡蠣は絶品やったし、小腹空いたな~と思ってササッと作った豚と白菜ともやしのポン酢蒸し焼きもめちゃくちゃ美味かった! 気軽に使いやすいこのサイズ感がまたいいんよね。


僕はこないだのキャンプで作った食パンのオーブンサンドがよかったな~。 実は「うさサンドメーカー」をうっかり忘れて、パン焼きをグリドルちゃんで代用したんやけど、ちょっとリッチな感覚でワンランク上のサンドを楽しめた気がするわ。


カフェで出てきそうなオシャレさです。

カフェといえば、グリドルちゃんは家のコンロでも使えるのがこれまた嬉しいポイント。 家だとアウトドア以上に肉汁ボトボトが気になると思うんやけど、フチのおかげでその心配なし。 家の食卓にグリドルちゃんにのったお肉が出てきたらテンション上がるよね。

グリドルちゃんは、鉄板としてだけでなくプレートとしても高級感ありますもんね。 自宅にいながら本格ステーキ屋さんにいるかのような気分で食事を楽しめそうです。

あと、本家「テキーラテーブル」に倣い、拡張性が高いのもグリドルちゃんの特徴。 それは様々な料理に使えるってのもそうなんやけど、僕はこんな使い方もしてます。


おお!モニタースタンドですか!

そうそう。 グリドルちゃんのウッドハンドルは1.2cm厚なんやけど、これってホームセンターとかでよく売ってる木の板と同じなんよね。 だからプレートをそっちに差し替えてもらえば、こんな風にミニラックとして使えます。 ただし、付属の鉄板プレート以外での強度試験などはしてないから、あくまで自己責任の範囲なんやけどね。

あと、一緒に開発を担当したやしきは、ウッドハンドルを彫刻刀で削ってオリジナルのハンドルを作ってたね。


やしきさん、DIYとか好きですもんね。 オリジナル感満載で可愛いです。

これも強度に関わってくる恐れがあるからあくまで自己責任でのアレンジなんやけどね。

肉を美味しく、カッコよく焼く鉄板としてとっても優秀なグリドルちゃんやけど、是非自分ならではのお気に入りのレシピ、使い方のアレンジを見つけて遊んでやってほしいです。