【開発裏話】ムダはないけど配慮は満載。広い、軽い、立てやすい、さらにコスパ良いも叶える大型シェルター「ベースアンドパッカーナ」
DODから待望の新幕が登場。 その名も「ベースアンドパッカーナ」。(以下、B&P。) https://www.dod.camp/product/tt8_814_br/ 上記WEBページのボリュームのとおり、このテント、機能特徴がとにかく多いのです。盛り盛りだくさん。 すなわち作り手のこだわりも盛り盛りだくさん。 ということで企画者のべべべのおじさん(以下、べべさん)に盛り盛りだくさんのこだわりについて聞いてきました。
企画担当に聞いてみた
祝!べべさん初テント!!
初のべべさん企画テントがついに発売されましたね。おめでとうございます!
キャンプの花形であるテントの企画にはすごく憧れていたし、DODに入社したからにはいつか絶対、と意気込んでいたから今回それが実現してほんと嬉しいね。
うちの子供たちにもモデル協力してもらった「キャンプタマイーレ」のこの画像の背景にチラっと写ってるのは実はB&Pの初期サンプル。いやぁ、ここまで長かったなぁ。
そんな初企画テントのB&P。べべさんらしさが詰まったテントですよね。ムダはないけど配慮は満載、みたいな。
そんな風に言われるとちょっと恥ずかしいけど、ムダはできるだけなくしたい性格やから、自分が本当に欲しいテント、使いたいテントを作るとなるとそれがバッチリ反映されるんよね。
で、反映の結果、冒頭のとおり機能特徴が盛り盛りだくさんのテントに。 どうにかギュギュッとまとめるなら「広い、軽い、立てやすい、さらにコスパ良い」みたいな感じちゃうかな。
高級感の香る「B&P」の略称とは対照的な庶民の味方的4拍子ですね。
広い
たしかB&Pは2ポールシェルターがベースとなっているんですよね。 様々な大幕の中でもなぜこのタイプを選んだのでしょう?
扱いがラクでフェス向きだからかな。 僕が初テントとして作りたいと考えたのが“フェスで使えるテント”なんやけど、比較的軽量で設営撤収も簡単、フロアがなくて出入りもラクな2ポールシェルターがフェスシーンにぴったりなんよね。
ただし、構造上端にいくほど天井が低くなってしまうのがネック。 その端はあまりモノを置けず、結局天井が高いスペースに人やモノが集まって、幕は大きいけど中は窮屈ってのがあるあるなんよね。
その端っこがデッドスペースってやつですね。
そう。そのムダがほんとに嫌。 だからサイドポール2本を加えて壁を垂直に近い構造に。 垂直壁にすると端まで天井が高くなるからそこにも人やモノを配置できるからね。
なんとカンガルーテントが4つも!縦にも横にも並べられるってこりゃ革命ですね!
ほんとの角の角まで置けるからテントを複数並べられるし、その上で広いリビングスペースまで確保できちゃうんよね。
これまでフェスで2ポールシェルターを使ってたときは、テントは窮屈を感じつつ何とか寝る場所みたいな感じで、それもみんなで虫と一緒に雑魚寝してたけど(それはそれで楽しい)、 B&Pを持っていけば、幕内でイスに座ってくつろげて、さらにそれぞれの個室で眠れて、と段違いに快適なフェスになりそうやわ。
私もキャンプフェスに行く際には是非連れていきたいです! あとB&Pは四方のドアをパッカーンと開けるとさらに開放的ですよね。
そうそう。B&Pは閉めきった状態でも十分広いんやけど、パッカーンと展開してキャンプスタイルや気候状況に合わせたアレンジができるのも醍醐味。
巻き上げ、跳ね上げ(キャノピー)、もはやタープ、とほんと変幻自在ですよね。 そして「カブトガニモード」が気になりすぎます。
なかなか斬新なネーミングよね。 名前や見た目はトガってるけど、陰やプライベート感を作りながら風がしっかり通って涼しい、という理にかなった快適スタイルなんよ。 設営はちょっと大変やけどね。
軽い
B&Pの総重量は9.2kg。私これ、感激しました。 こんなに大きい幕なのにこんなに軽いん?ほんまに?私でも片手で担げるで?って思わず騒いでしまいましたもん。
まさにトッキみたいに力の弱い女性、そして僕みたいな腰痛持ちのおじさんでも気楽にキャンプやフェスに持ち出せるように何とか10kgを切れるよう頑張ったんよ。
立てたときの大きさからは想像できないこの軽さを叶えてくれたのが、この「75Dポリエステルリップストップ(シリコンコーティング)」の生地。 75Dという厚みは一般的なテントよりも薄いんやけど、リップストップという格子状の裂けにくい生地に、さらにシリコンコーティングを施すことで、耐久性を高めています。
立てやすい
パッカーンと開いている姿を見ると複雑そうに思えますが、設営もこの大きさからは想像できないくらい簡単ですよね。
工程としては、四角形のフロアをペグダウン→2本のメインポールを中に入れる→2本のサイドポールで立ち上げる→ロープを張る。 すごくシンプルな構造で生地も軽いから、テント設営が苦手な方や力に自信がない方、そして腰痛持ちのおじさんでもラクラク張れるテントに仕上がっています。
テント設営が苦手で力に自信がない私でも1人で張れちゃいそうです。
背の低めなトッキでも1人で張れるように高いところのファスナーには紐も付けといたしね。
背が届かなくてどうしても、ってことが度々あるので、これは本当に有難いです。 あと、巻き上げたドアをギュッと絞ってきっちり固定できるトグルや、簡単に高さ調整ができるデイジーチェーン構造も設営のハードルを下げてくれてますよね。
地味ではありますがめっちゃ嬉しいポイントで、こういう細かい配慮までぬかりないのは流石べべさんだなぁと思います!
コスパ良い
B&Pのお値段は税込66,000円。これも感激しました。2度見しました。
ここまでの3拍子のように、めっちゃ広いのに軽い、めっちゃ広いのに立てやすい、とめちゃめちゃいい幕ができたんよ。 それを値段が高いからって理由で諦められてしまうのはもったいなさすぎて、削れるところは削ってこのお値段に抑えました。
基本的には就寝用の小型テントを入れ込む「カンガルースタイル」を想定しているのでスカートやメッシュ切り替えがない、ってのもコストダウンのための構造ですね。
そうやね。あと薄い生地でもしっかり濃い陰が作れるようブラックコーティング生地を採用しているんやけど、これも全面ではなく天井部分メインにすることでコストダウンを図っています。 全部をブラックコーティングすると真っ暗になっちゃうしね。
イベント出店時は小物展示幕としてB&Pを活用してましたが、暑い日には快適な日よけスペースとなりながら、製品やお客さんの顔はしっかり見えました。
待ちに待ったこのとき!!!
「広い、軽い、立てやすい、さらにコスパ良い」の詳細、そしてこれを実現させるべべさんの盛り盛りのこだわりはご理解いただけましたでしょうか。お楽しみいただけましたでしょうか。 大きい幕でのみんなでのキャンプって憧れる。でも重そう、設営大変そう、高そう…. そんな方に是非チェックいただきたい、大きいからと気兼ねせずに使える配慮がたっぷり詰まった幕なのです。 長かったコロナもようやく明けました。私たちもB&Pもこのときを待っていました。 このコロナ禍に磨いたキャンプスキルで、会社の同僚や久しぶりに集まる友人たちをもてなしませんか? キャンプいいね、と声をかけてくれるご近所さんを沼に巻き込みませんか? そんなワイワイ楽しい外遊びシーンの拠点をB&Pに任せていただけると嬉しいです。