祝!DOD × 『もふっとキャンプ』!!作者の佐倉イサミ先生に見どころをインタビューしてきた。

祝!DOD × 『もふっとキャンプ』!!作者の佐倉イサミ先生に見どころをインタビューしてきた。

なななななんと!
この度、漫画『もふっとキャンプ』とDODのコラボが実現!!
本日3月9日発売のコミックス2巻の描き下ろし漫画に、DODロゴのウサギがウサシェラファミリーとして、おなじみの製品たちと一緒に登場します。
さらに、作者の佐倉イサミ先生による『もふっとキャンプ』× DODのオリジナルイラストがプリントされた、ここだけのウサコッシュが当たる購入者限定のキャンペーン(コミックス帯の折返し部分に記載の案内より応募可能)もスタートです!

もふっと表紙

(コミックス1巻も2月9日の発売後、即重版が決まり、大好評発売中です!)

『もふっとキャンプ』は、動物たちが家に住み、服を着て生活するという不思議な世界で、主人公の熊井くんが会社の人間(動物?)関係に悩みながらも休日のキャンプを楽しみに毎日を過ごすお話。
動物たちが各々の動物の個性を出しつつ、人間のように社会生活で葛藤したり、キャンプで癒される、という何ともクレイジーな世界観がおもしろく、今回のコラボ企画の担当者やDODスタッフとしてではなく、一読者として本っっっ当にオススメできる漫画です。

そんな『もふっとキャンプ』のおもしろさの秘密を探るべく、今回、作者の佐倉イサミ先生にインタービューを遂行。
『もふっとキャンプ』やコラボ描き下ろし漫画のこと、佐倉先生のキャンプ事情なんかも教えてもらいました。

佐倉先生にインタビュー

『もふっとキャンプ』の世界観

ツジ
ツジ

まずは、『もふっとキャンプ』、コミックス発売おめでとうございます!
そして素敵なコミックスにDODを登場させていただきありがとうございます!

佐倉先生
佐倉先生

こちらこそDODさんとコラボできて嬉しいです。ありがとうございます!

ツジ
ツジ

1巻、そしてひと足お先に2巻も拝見したのですが、大好きな『もふっとキャンプ』の世界観が大炸裂していて最高です!
コラボいただいた描き下ろし漫画はもう愛しくて仕方ないですし、コミックス全体も何十回も読み直しています。

佐倉先生
佐倉先生

わあ、そんなにお気に入りいただけているだなんて光栄です!
「cakes」での連載では、〆切に追われがちで必死でしたが、こうやって1冊の本になると、話の軸や私がこの漫画を描く意味などに改めて気付けて、本当に良かったなと思います。

ツジ
ツジ

佐倉先生がどんな想いで『もふっとキャンプ』を描いているのか、気になります。
まず、動物たちが服を着て、平日は会社に勤め休日はキャンプを楽しんでいる、という独特な世界観がこの作品のハズせないポイントだと感じているのですが、なぜこのような設定にしたのでしょうか?

佐倉先生
佐倉先生

“動物がキャンプ”って、文明が進化しないとやらないと思うんですよね。
なので、ずっと先の未来の世界、文明が進んで動物たちが現代の人間と同じような生活をしている世界、というのが『もふっとキャンプ』の舞台設定です。

ツジ
ツジ

たしかにずっと先の未来ならあり得るのかも。
「あー、キャンプ行きたーい!」の衝動に駆られる癒しのキャンプシーンももちろんなのですが、社会に揉まれる動物たちの日常シーンは、「あるある〜」と声に出して楽しんでいます。

佐倉先生
佐倉先生

そのように共感してもらうための設定でもありますね。
満員電車に揺られて通勤し、人間関係や仕事に悩みながらも休日の趣味を糧に毎日を過ごす、という。

ツジ
ツジ

だから動物なのにこんなに共感できちゃうんですね。
そもそも、なぜ動物が主役なのでしょう?

佐倉先生
佐倉先生

キャンプ漫画を描くときは動物を主役にしようと決めていました。
最近でこそオシャレで快適に過ごせるギアやキャンプ場が増えていますが、キャンプって原点的にはやっぱりワイルドで野生的なものだと思うんですよね。
だからキャンプや自然の穏やかさも描きつつ、ワイルド要素も入れたいなと思ったときに、果たして今の人間に野生心はあるのか?というのが疑問で….

ツジ
ツジ

私もキャンプを楽しみますが、野生心があるかと言われると自信ないです。
そこで、動物ならワイルドさを出せる!となったワケですね。

佐倉先生
佐倉先生

そうですそうです。
あと、実は小さいころは絵本作家に憧れていたこともあって、ほのぼのとした動物キャラが醸しだす可愛らしさやメルヘンさにはやっぱり惹かれちゃうんですよね。
当初の予定よりもメルヘン要素はかなり減ってしまいましたが。

佐倉先生のキャンプ事情

ツジ
ツジ

メルヘンといえば、7話に登場する『ぐりとぐら』を思い起こさせるようなネズミさんがめっちゃ可愛かったです!

佐倉先生
佐倉先生

おお!あれはまさに『ぐりとぐら』へのリスペクトを込めて描いた話なんです。
キャンプ飯、すなわちそとごはんに魅力を感じるのは、子どものころに絵本で読んだ『ぐりとぐら』のホットケーキへの憧れが心に根付いているからなのでは、なんて思っていて。

ツジ
ツジ

あのホットケーキは誰もがワクワクしちゃいますよね。
作品の中では他にもたくさんのキャンプ飯が紹介されていますが、そんな続々と登場するキャンプ飯やキャンプノウハウ、そしてキャンプ行きたい欲を掻き立てる熊井さんの言動から、佐倉先生ってゴリッゴリのキャンパーで、めっちゃキャンプが好きなんだろうな〜と思いながら読んでいました。

佐倉先生
佐倉先生

決してゴリッゴリではないですがキャンプは好きですね。
ここ最近は忙しくてなかなか行けてなかったのですが、ちょうど先週末に3か月ぶりに行けて、とってもリフレッシュできました。

もふっと富士山
ツジ
ツジ

富士山キャンプですか!羨ましい~!!
ウサシェラも連れて行っていただきありがとうございます。
キャンプは昔からされているんですか?

佐倉先生
佐倉先生

始めたのは4年ほど前です。
私、基本的には引きこもり体質で、それまではキャンプとは無縁の生活だったのですが、旦那が自転車でのキャンプにハマり、それに付いて行ったのがきっかけで私もハマっちゃいました。

  
ツジ
ツジ

え、じゃあ佐倉先生も自転車でキャンプに行かれるんですか!めちゃくちゃアクティブ!

佐倉先生
佐倉先生

基本的には自転車か電車で行く身軽なキャンプが多いですね。
なのでギアも軽量コンパクトなものばかり。
最低限の物しか持って行かないので不便さはありますが、2人で旅をしながら気まぐれにいろんな場所でキャンプできるのが楽しいです。

もふっと自転車キャンプ
※画像はイメージです

ツジ
ツジ

素敵~!旅キャンプ、いつか挑戦したいな~と憧れているスタイルです。
今までで印象に残っているキャンプやオススメスポットはありますか?

佐倉先生
佐倉先生

イルカと一緒にキャンプできたのは忘れられませんね。

ツジ
ツジ

イルカですか!!?

佐倉先生
佐倉先生

はい、しまなみ海道をテント設営がOKな道の駅や、キャンプ場に泊まりながら一週間くらいかけて自転車で走ったのですが、そのうちの1泊がイルカと触れ合える施設の中にあるキャンプ場だったんです。
キャンプサイトの目の前にビーチがあり、キャンプ場利用者は24時間いつでもイルカを見学可能。
朝、綺麗な海から顔を出す朝日をイルカの鳴き声を聞きながら眺める時間はそれはもう贅沢でしたね。
イルカショーみたいなのに挑戦したり、一緒に泳いだりできるメニューもありましたよ。

もふっとイルカ
DODお姉さんも去年行ったとのことで画像拝借しました

ツジ
ツジ

す、素敵すぎます。絶対行きます。
しまなみ海道のイルカのキャンプ場ですね、インタビューが終わったらスグ調べます!!

佐倉先生
佐倉先生

是非ぜひ。私もこの夏にでもまた自転車旅の途中に泊まりたいな~。
あ、でも最近はDODさんが提案しているようなオシャレなキャンプもやっぱり素敵だな~と思って大きめのテントを買い、教習所にもう一度通ってペーパードライバーも卒業したんです。

ツジ
ツジ

佐倉先生の行動力、すごいです。
私は基本的にそのようなオートキャンプスタイルですが、タープの下で自然を感じながらゆったりくつろぐ時間が最高に幸せ。
オートキャンプと身軽キャンプとでどっちのスタイルが好きなどありますか?

佐倉先生
佐倉先生

うーん、快適なのはダントツオートキャンプですが、気軽に行けるのは自転車….それぞれに良さがあって選びがたいですね….
でも、どちらのスタイルでも焚き火を眺めながらお酒を飲んで、気付いたら寝ている、というオチは変わらないです(笑)
美味しいお酒とおつまみさえあれば環境に関わらずいくらでも楽しめちゃいます。

もふっとお酒
※画像はイメージです

ツジ
ツジ

私の先輩(DODお姉さん)と同じニオイがプンプンしてきました。
佐倉先生にとってのキャンプの魅力や醍醐味というと、そのように焚き火やお酒をまったり楽しむ時間でしょうか?

佐倉先生
佐倉先生

そうですね。 それも含めて“野外で引きこもれるアウトドア”というのが私の気性に合っているのかなと思います。
先ほども話したように、私って基本的にはすごい引きこもり体質なんです。漫画を描いていると家から全然出ないし。
でも、ぐっと気合いを入れてキャンプ場まで来てしまえば、それこそダラダラお酒を飲んだり漫画を読んだりなど、いつも引きこもってやっていることでも充実感が全く違う。
その感覚が心地よくて、引きこもり体質な私でも無理なく楽しめています。

ツジ
ツジ

お昼寝さえも有意義な時間にしてくれるあの開放感はキャンプならではですよね。
あ、じゃあキャンプ場で漫画を描いたりもするんですか?

佐倉先生
佐倉先生

しますします。 いつでも描けるようキャンプには必ずiPadを持って行きますね。
自然の中だと頭がさえて、話の展開がピーンとひらめくことが多いんです。
『もふっとキャンプ』のネタもたくさん仕入れられますしね。

ツジ
ツジ

作品中のキャンプシーンの再現性の高さは佐倉先生のそんな習慣も活かされていそうですね。

佐倉先生
佐倉先生

あ、でもひらめきは多いのですが、決して描くことが捗るワケではないんですよね。
キャンプ場の心地よさに呑まれて、だいたい30分もしないうちにペンを持ったまま寝てしまうので(笑)

DOD ×『もふっとキャンプ』

もふっとキャンプDODコラボ
ツジ
ツジ

今回、本当に素敵な漫画を描いていただきありがとうございます。
動物モチーフのアウトドアブランドというと他にも候補がある中で、DODにお声かけいただけたのはありがたい限りです。

佐倉先生
佐倉先生

DODさんは可愛いさもユーモアさもピカイチなので、漫画にできたら絶対おもしろいだろうな〜と確信していました。私も実現できて嬉しいです。

ツジ
ツジ

DODでは「Staycrazy」をブランドコンセプトに掲げているのですが、たしかに私たちのクレイジーさは『もふっとキャンプ』や佐倉先生のクレイジーさと相性が良いのかもです。
描き下ろし漫画に登場するウサシェラファミリーや製品たちも、可愛らしいタッチながらその製品の特徴を細かいところまでしーっかり汲み取って描いていただけていて、DODや製品についてよくご理解くださっているんだな〜と感動しました。
各製品の企画者たちも大興奮していましたよ!

佐倉先生
佐倉先生

DODさんのファンの方にも納得いただけるよう、登場させる製品はかなりしっかり描きこみましたね。
どれも遊び心が詰まっている製品ばかりなので、描くのはもちろん選定段階から楽しかったです。

ツジ
ツジ

楽しんで描いていただけたようで良かったです。
コラボ漫画を描くに当たって、他に意識したことはありますか?

佐倉先生
佐倉先生

そんな製品たちのおもしろさを損なわないようシンプルな展開のストーリーにしたことでしょうか。
基本的にキャンプって何もしないことをゆったり楽しむ時間なので、漫画のストーリーにしようと思うと毎回ひねりが必要なのですが、DODさんの製品はそれ自体におもしろいストーリーが詰まっているので、変にひねらず、製品のおもしろさを全面に出していく話に仕上げました。

佐倉先生
佐倉先生

あ、でもDODさんの特徴である、ネーミングに関するネタはしっかり仕込ませていただきましたよ。
これは絶対入れたかったんです!

ツジ
ツジ

なるほどなるほど。
その意図通り、自社製品ながら「おもしろいモノ作ってるな〜」とすっかり感心しながら読んでしまいました。
ネーミングのネタもしっかり楽しませていただきましたよ!
あと、「こんな細かいところまでちゃんとDOD製品だ!」という発見が読み返す度に出てくるので、毎回新鮮な気持ちで読めちゃいますね。

ツジ
ツジ

今回、たくさんのDOD製品について調べていただいたかと思うのですが、気になっているものはありますか?

佐倉先生
佐倉先生

ギガジャン」と「ギガモフモフ」です!
鳥獣戯画大好きな私のどツボすぎました!!

もふっとギガジャン
もふっとギガモフ
 
ツジ
ツジ

私もギガシリーズはお気に入りです。
でも鳥獣戯画には教科書で触れたきりであまり馴染みがなかったので、こんなにたくさんの方に受け入れてもらえてびっくりしています。

佐倉先生
佐倉先生

鳥獣戯画好きって結構いると思いますよ。
去年の夏ごろに上野美術館で鳥獣戯画展があったのですが、他の企画と比べてもズバ抜けて大人気で、私も必死になってチケットを購入しました。
そんな鳥獣戯画モチーフのオリジナルのキャンプ戯画を作っちゃうだなんて、ウサギのブランドとして最高のチョイスだと思います!感謝です!!
是非、ギガチェアやギガコット、ギガTシャツなど、ありとあらゆる布製品にキャンプ戯画を採用してほしいです!!

ツジ
ツジ

プロの漫画家さんにそんな風に褒めてもらえて嬉しすぎます。
キャンプ戯画をデザインした担当者も泣いて喜ぶと思います!ありがとうございます。

佐倉先生
佐倉先生

今後のギガシリーズの展開もギガ楽しみにしていますね!

最後に

ツジ
ツジ

最後に、『もふっとキャンプ』やDODコラボの描き下ろし漫画に関して、伝えたいことや見どころなどを教えてください。

佐倉先生
佐倉先生

『もふっとキャンプ』は、キャンプのリアルな魅力を伝えたくて描いている作品です。
タイトルや、動物がキャンプするという設定からは、ほのぼのとしたイメージが強いかもですが、それだけではなくキャンプの厳しさもしっかり描いています。 限られたものを使っていかに上手く生きるか、予測不能な自然の脅威、などですね。
ただただ穏やかで楽しいだけでなく、そのようなハードさも含めたものがキャンプだと思うので、自分自身が感じているそんな魅力を熊井くんを通して引き続き描いていきたいです。

佐倉先生
佐倉先生

そして、描き下ろし漫画では、DODさんのウサギさんがどんな動きをしてどんなことを話すのか、に注目いただきたいですね。

ツジ
ツジ

ハッ!そういえばDODのウサギに下半身と声を与えたのは今回がはじめてです!
佐倉先生があまりにもイメージにぴったりなウサギを描いてくださったので、そんなこともすっかり忘れていました….!

ツジ
ツジ

改めまして、素敵な機会をいただきありがとうございました。

….お仕事ということを忘れて純粋にとても楽しかったインタビューでした。
今回、佐倉先生から『もふっとキャンプ』についての詳しいお話を聞けて、そして佐倉先生の素敵なお人柄に触れて、私がこの作品に惹かれた理由が分かり、さらに大好きになりました。
漫画を読んだ/読んでいないに関わらず、この記事を読んでくださった皆さんにも同じような気持ちになってもらえていたらなと思います。
(ご厚意で描いていただいたこの記事のサムネイル画像は一生の宝物です!!)

なお、『もふっとキャンプ』は、コンテンツ配信サイト「cakes」にて好評連載中。
最新話はこちらからお楽しみくださいませ!



『もふっとキャンプ』1巻
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