【開発裏話】スタッフ溺愛のソトメシンガーZをさらに愛らしく進化させました。ソトメシンガーRX。
DODスタッフ内でも支持率の高いアイテム、「ソトメシンガーZ」にこの度弟分が誕生。 その名も「ソトメシンガーRX」。 どちらもキャンプでの調理環境を劇的に向上させるゴトク内蔵型のソロテーブルなのですが、「RX」ということで、よりコンパクトに進化したモデルです。
ソトメシンガーZ:https://www.dod.camp/product/tb1_567/ ソトメシンガーRX:https://www.dod.camp/product/tb1_889_bk/ (DODでは、「ワンポールテントRX」、「チンアナゴペグRX」など、従来モデルからの進化モデルに「RX」の表現を用いています。 ある世代の方々は見当が付いているかもですが、ん?どういうこと?ってあなたは下記ジャーナル記事をご参照ください。)
このソトメシンガーRXの発売にあたり、進化の詳細やそもそもソトメシンガーってどんな製品?などなどを、ソトメシンガーZを生み出したTsubasaさん(DODお兄さん)、そしてそれを進化(RX)させたべべべのおじさん、の2人の企画担当に聞いてきました。
企画担当に聞いてみた
ソトメシンガーZはこうして生まれたんだZ!
ソトメシンガーZは、Tsubasaさんはもちろん、なでさんや藍さん(DODお姉さん)も「1番好きなDOD製品かも!」と絶賛しているアイテムですよね。 インスタライブではたこ焼きキッチンが大好評でしたね。
インスタライブ:https://www.instagram.com/tv/COetU-hpeHd/
決して目立つ製品ではないから知らない人も多いと思うんだけど、たこ焼きキッチンみたいにテーブルの上をスッキリ片付けながら調理できたり、2口コンロを作れたり、食器乾燥棚にも使えたり、とめちゃくちゃ優秀なアイテムなんだよ。
私もソトメシンガーZにはお世話になっています。 以前のキャンプで、大好物の餃子をたくさん焼こうと張り切って大きめのフライパンを持って行ったのですが、大きさと重さの問題でシングルバーナーのゴトクだけでは支えられなかったんですよね。 でも、ソトメシンガーZをゴトクにすることでシングルバーナーだけでも美味しい餃子が焼けました! 焼いた後のフライパンの置き場にも困らなかったですしね。
お、さすがソトメシンガーZ! 良い仕事をしてくれてるね。 ただ、最近こそSNSなどでテーブルの上での便利な利用法を激推ししてるんだけど、もともとはソロキャンプのテーブル利用をメインに想定していたアイテムなんだよね。
ソトメシンガーZのWEBページのトップ画像も、地べたにソトメシンガーZを置いてキャンプ飯を作っている無骨なシーンですもんね。
そうそう。 この製品を作りたいと思ったのが、キャンプフェスに行ったときだったんだよね。 キャンプフェスって駐車場とキャンプサイトが離れていることが多いから、持っていけるものがかなり限られちゃう。 そのときは調理用のテーブルを持っていく余裕もなくて、それぞれが持ち寄ったシングルバーナーやクッカー、食器なども地べたに置いて調理をしていたんだ。
それはそれで楽しそうですが、調理中や、せっかく出来た料理を蹴とばしたりしてしまいそうです….
そんなハプニングもあったあった。 地面にいろいろ置くからどうしてもごちゃごちゃしてしまうんだよね。 そんなときに、コンパクトなテーブル、それもシングルバーナーを組みこんでゴトクとして使えるテーブルがあったらこのごちゃごちゃした調理環境をスッキリまとめられるのでは!?と思いつき、それをカタチにしたのがソトメシンガーZ。
切る、焼く、食べるができるスペースがスッキリまとまった、大充実のシステムキッチンですね! これなら蹴飛ばす心配もないし、整った調理環境でワンランクもツーランクも上のキャンプ飯が作れちゃいそうです。
出来上がったときはソトメシ革命じゃん!と思わず自画自賛したよ。
ただ、これを出展するアウトドアイベントに持っていったとき、地面に置いて展示していてもお客さんに全然気付いてもらえなかったの。 そこで近くにあったテキーラテーブルの上に置いてみたところ、お客さんから「これは何?」と声をかけられるように。 テーブル上での拡張的な使い方はもともとはサブ的想定だったんだけど、地べた使いと合わせてこれを説明すると大好評。 当初想定していたソロキャンパーというターゲット以外で、テーブルと合わせて購入くださる方が増えたんだ。
で、実際に僕自身もキャンプでテーブル上での利用を試してみると予想以上に大活躍でびっくり。 だから、WEBページでは紹介しきれていないこっちの使い方の便利さも激推しするようになったってワケ。
へぇ~! たこ焼きキッチンの背景にはイベントでのそんなエピソードがあっただなんて!
ソトメシンガーRXはこうして生まれたんだZ!
Tsubasaさんも自画自賛なソトメシンガーZですが、なぜ今回進化版が生まれたのでしょうか?
僕もキャンプ時には欠かせない大自信作ではあるんだけど、実際のユーザーさんたちの声を聞いていると、特に徒歩キャンプやツーリングをする方から「もうちょっとコンパクトなら持ち出しやすいのに」というご要望があったんだよね。
ソトメシンガーZもかなり薄くて全然荷物の負担にならないですけどねえ~。
ソトメシンガーZは拡張性が自慢のテーブル。 本体の長さや天板の高さ、さらに天板をゴトクか耐熱天版かでカスタム可能、と様々に変形できるのがおもしろいアイテムで、その変幻自在ぶりをロボットに例えて名前もこれにしたんだ。 もちろんコンパクト性も重視していて、車で積んでいくにはほとんど荷物負担のないサイズ感なんだけど、バイクやバックパックで持ち運ぶテーブルは収納がコンパクトで軽量なものが多く、それらと比べるとちょっと大きく感じてしまうかな。
そこで、そんなコンパクト需要に応えるべく作ったのがソトメシンガーRX。 実際に作ったのはべべべのおじさんだけどね。
同じシリーズを違う企画者が担当だなんて珍しいですね。
実は僕自身でもソトメシンガーZのコンパクト化を試みたんだけど、機能性はそのままで小さいサイズにしようとすると、どうしても使い勝手が悪くなったりして開発に行き詰ってしまっていたんだ。 そこでDODの開発ハカセことべべべのおじさんに相談したところ、さすがの設計力で、機能性のバランスを保ちつつめっちゃコンパクトなソトメシンガーを作ってくれたの。
べべべのおじさんがハカセ、分かります。 「ここがもうちょっとこうやったら最高やのになあ~」みたいな惜しいポイントを、いつも工夫して解決してくれますよね。
今回のソトメシンガーRXの開発ではどのような工夫をされたのでしょうか?
コンパクトサイズにするための機能面の取捨選択と、連結式のフレーム構造にしたことかな。
取捨選択といいますと?
さっきTsubasaさんが言っていたように、ソトメシンガーZは様々に変形する高い拡張性が特徴的な製品。 高さは8段階、横幅はスライド式で無段階に調節できるんやけど、ソトメシンガーRXでは、高さは市場で人気のバーナーに合わせた1段階、横幅は通常 / 延長の2段階調節に絞ったんよ。 「システムキッチンになる」という大事なポイントは抑えつつ、どこを削ってどこを残すかを考えるのがなかなか難しかったわ。
かなり洗練されたスマートなソトメシンガーになりましたね。
スマートといえば、こだわったのがこのゴトクと天板。 システムキッチンということでゴトク / 天板の切り替えができるのはマストなんやけど、ソトメシンガーZみたいに全部を入れ替え式にすると組み立てがめんどくさくなってまうなあ~と思ったんよね。 そこでゴトクはフレームと一体化させて、耐熱天板は上からかぶせるだけのスマートな構造にしました。
スマートかつ親切だなんて、べべべのおじさんらしさ全開ですね。
べべべのおじさんらしさというと、このカクカクとした形もそうだよね。
たしかに! べべべのおじさんが開発した「マヒャドイナフスキー」、「フツーノタンク」、「ホネアルヤーツ」もカクカクしてますもんね。
カクカクはデッドスペースを減らせるから収納効率がいいんよね。 キャンプギアは積載や収納場所のスペースの制限が付きものやから、どんなものを作るにしても、いかに収納効率よく仕上げるかってのは考えるかな。 あと個人的にカクカク四角いデザインが好きなこともあって….
企画者の属性(ソロキャンパー / ファミリーキャンパーなど)や好みがそれぞれの製品に反映されているのも、DODらしい面白いモノづくりだなあ~と改めて感じました!
自分に合うソトメシンガーを選ぶんだZ!
最後に、Tsubasaさん、べべべのおじさんからソトメシンガーを検討中、愛用中の皆さんに伝えたいことはありますか?
今回、べべべのおじさんがめちゃくちゃスマートなソトメシンガーRXを作って僕の理想を叶えてくれたんだけど、従来品のソトメシンガーZを廃番にする、みたいなことは今のところ考えていません。 高さや長さ調節の幅広さで、OD缶のシングルバーナーを組みこめたり焚き火ゴトクにもなれたり、ってのはZならではのスゴイところだからね。 Zは拡張性、RXはコンパクト性、とそれぞれに良さがあるので、ご自身のキャンプスタイルに合うソトメシンガーを選んでもらいたいな。
どちらもキャンプでの調理環境を向上させてくれるアイテムですが、より自分に合ったものを選べれば、さらに快適なソトメシライフを送れること間違いナシですね! べべべのおじさんはどうでしょう?
自分に合うものを、でいくと、僕は普段はファミリーキャンプが中心。 だからソトメシンガーをメインの調理テーブルとして持っていくことはないと思うんやけど、「ジャマにならへんしとりあえず持っていっとこか~」と、とりあえずで持っていったRXがファミリーキャンプの名脇役になってくれたりしたら嬉しいなあと思います。
あと、RXは合体していく感じが楽しい製品。 ぜひ「ウィーン、ガシャン」と効果音を付けて、ロボットの合体をイメージしながら組み立ててほしいなあ。
ハカセの遊び心には敵わないですね….