
【開発裏話】手軽さNo.1キャンプ飯、鍋のポテンシャルを最大限に引き出すお鍋「シカクッカー」
本日WEBページが公開となった「シカクッカー」のMとL。

シカクッカーM:https://www.dod.camp/product/ck2_840_gy/ シカクッカーL: https://www.dod.camp/product/ck4_841_gy/ ※Mは本日より発売開始。Lは2022年4月~5月ごろの発売予定。 ※シカクッカーSも2022年4月~5月ごろに発売予定です。 キャンプ飯の定番、鍋料理をもっと自由に、もっとスマートに楽しむための四角いお鍋です。 見た目も名前もとってもシンプルなアイテムですが、企画担当のDODお兄さんことTsubasaさん曰く、シンプルななかにこだわりをものすごく盛り込んだとのこと。
企画担当に聞いてみた
なんで作ったの?

キャンプでの鍋、いいですよね。 私は2回に1回は鍋かもってくらいキャンプでは鍋料理に頼ってます。 直近だとクリームシチューを作りましたよ。


お!ゴロゴロ野菜が美味しそうだね。 僕も迷ったときは鍋かなあ。 キムチ鍋や豚汁、カレーなどの定番はハズせないし、最近はのどぐろダシで作る鶏なべにハマってるよ。

えー!なんですかそれ。間違いなく美味しいやつじゃないですか。 簡単に作れるのにレシピの幅が広いってのが鍋の強みですよね。

あと、寒〜い冬キャンプでは身体を芯から温めてくれるしね。

冬は家でもよく鍋料理をしますが、キャンプで食べる鍋はまた格別にしみるんですよねえ〜。 ズボラかつ料理苦手かつ超寒がりの私のキャンプには、鍋は欠かせない存在です。

そんなキャンプ料理の大定番、鍋料理のためのアイテムが今回のシカクッカーですが、Tsubasaさんはなぜこの製品を企画したのでしょうか?

今話してたように、鍋料理とキャンプの相性ってバツグンだよね。 でもその鍋料理を作る鍋本体とキャンプの相性はどうだろう、と思ってね。 ツジはキャンプで鍋料理をするとき、どんな鍋を持って行ってる?

普段家でも使ってる鍋です。 大は小を兼ねるってことで割と大きめのやつですね。


ファミリー用の鍋だね。 これをどうやって持って行ってるの?

ビニール袋に入れて、そのまま車に積んでます。 他のキャンプギアみたいに収納袋があるわけではないし、特にしっくりくる入れ物も見つけられずで。

なるほどなるほど。 キャンプのときって荷物をいかに効率よく持ち出すか、みたいなところがあるけど、家庭用の鍋ってなかなか工夫しづらいよね。 僕はツジのよりもさらに大きい鍋をギアボックスに入れて持って行くんだけど、四角いボックスに丸い鍋を入れるとどうしてもデッドスペースができちゃうじゃん? この収納効率の悪さにすごくモヤモヤしちゃって。

Tsubasaさん、シンデレラフィット探しが大好きですもんね。

それもキャンプの楽しみの1つだからね。 ツジも今は家の鍋をどーんと積んでもそこまで気にならないかもだけど、これからギアが増えてくると悩むと思うよ。 でも市場をみてみると、メスティンのようにソロや登山ユースであれば角形で収納効率の良いクッカーはそこそこあるんだけど、複数人で囲めるサイズはほとんど存在しない状況。 こりゃ自分で作るしかない!ってことで、四角形状によるパッキング効率の良さと、家族やグループで囲めるサイズ感を両立させたこの製品を企画したってワケ。

なるほどなるほど。 私はいつも炊飯用にメスティンを持って行くのですが、メスティンって中にお米とシングルバーナーがちょうど入るし、そのメスティンがクーラーボックスにスポッと入るし、でシンプルながらよく出来てるなあ〜と毎回感動します。 シカクッカーならその感動をもっと大きなサイズの鍋で味わえるってことですね。

そのとおり。 WEBページでは、ウサシェラとカトラリー類を中に入れ、シカクッカーMはソフトくらこ(10)、シカクッカーLはソフトくらお(26)にぴったり収まる画像を載せているけど、他にもフィットするギアの組み合わせ探しを楽しんでもらえればなあと思います。

鍋ラヴァーによる鍋ラヴァーのための鍋

四角い形がキャンプに持ち出しやすいってことはよく分かったのですが、シカクッカーにはその他にもキャンプ利用のために工夫したポイントがあるんだとか?

僕自身も含めた鍋ラヴァーのためにとことんこだわったよ。 まずは深型ってこと。 経験上、キャンプでの調理って火加減の調整が難しくて、ちょっと目を離したスキにお鍋が吹きこぼれちゃうことが結構あるんだよね。 だから簡単に吹きこぼれしないよう深型に設計したんだ。


私もよく吹きこぼして、机は汚れるし他の料理に混入するって毎回大惨事なのでめちゃくちゃ有難いです。 でも、ただ深型ってだけではないのでは? Mは2〜3人、Lは4〜6人がサイズ感の目安とのことですが、その人数想定分よりもたくさん入りそうに感じます。

さすがツジも鍋ラヴァー。目の付けどころがいいね。 そのとおりで、シカクッカーはそれぞれの目安の人数でかなり余裕を持って鍋が作れる大容量設計。

これも僕の鍋あるあるなんだけど、張り切って準備した具材が鍋に入りきらなくて、1回戦、2回戦って分けて投入しがち。 家であればそんなに気にならないんだけど、スペースや持ち物に制限のあるキャンプでは、2回戦分の具材の置き場に困ったり、各回での味の調整が難しかったりで、ちょっと煩わしく感じちゃうんだよね。 お手軽にしたいがために鍋にするのに、そこで手間がかかるのはなんだかもったいないなあと思って。

言われてみればたしかにです。 だから全部の具材を一気に入れてしまえるような大容量なんですね。 私、キャンプでおでんを作るのにずっと憧れてるのですが、おでん煮込める寸胴鍋を持って行くのはさすがに大変だしなあ~といつも見送っていて…. シカクッカーの容量があればその憧れも叶えられそうです!

もう一つ、地味っちゃ地味なんだけどめちゃくちゃこだわったのがこのフタとハンドル。 フタは、開けたときに立てて置けるっていう自立と、閉めての調理時にも熱くなくサッと掴めるよう自立する、という自立を極めたフタなんだ。

<立てて置ける自立>

<サッと掴める自立>

この自立構造をシカクッカーの大特徴であるコンパクト性と両立させるのが難しくて、何度も取っ手の位置や太さを変えて試行錯誤したよ。

立てて置けるフタというと家庭用のお鍋でも最近よく見かけますが、取っ手が大きくて、それで支えているイメージです。 でもフタの取っ手が大きいと出っ張りができて四角じゃなくなっちゃいますもんね。

シカクッカーは、収納効率のために四角形に収めることと、実際に調理をするときの使い勝手の良さのバランスにこだわって作った製品。 それがこのフタ、そしてハンドルに象徴されてるんじゃないかな。

ハンドルというと鍋本体の持ち手ですね。 MとLで構造が違うのが気になってました。

そうそう。これがLの初回からのサンプルなんだけど….


わー、すごい! 最初のは発泡スチロールでの手作りサンプルなんですね。

これでサイズ感や形のイメージを創りあげて、3Dプリンタや工場で実際に形にしていくって感じだね。

なるほど。ザ・モノ作りって感じでワクワクしちゃいます。 よく見ると、3つ目のサンプルには上と横との2箇所にハンドルが付いていますね。 フタにも穴が開いています。


まさに試行錯誤の跡だね。 完成品のLのハンドルは上に付いていて、本体壁面に付かずに2段階で止まる設計なんだけど、実はもともとはMと同様に横に付けようかと思っていたんだ。 でも実際の使用を考えてみると、Lのサイズ感でハンドルを横に付けると持ったときのバランスが取りにくくて危ないかもと思い、ハンドル2本案なども試しつつ今の設計に確定。 フタの穴はさっき言っていた自立構造の検証跡だね。

完成系に至るまでの経緯が見れておもしろいです。 そして、鍋ラヴァーキャンパーのTsubasaさんだからこその視点を活かしたこだわりが細かいところにまで詰まった製品なんだなあということがよく分かりました。
キャンプで最高のひと鍋を

シカクッカーが、いかにキャンプとの相性の良さを追求した鍋かということは伝わりましたでしょうか? 手軽に済ませたいがたいがために鍋料理にするのに、鍋を持ち出すのがちょっと不便、調理時にちょっとつまずく。そんなギャップを解決してくれるアイテムですね。 鍋を愛する鍋ラヴァーの皆さんはもちろん、アウトドアでの鍋に憧れているあなたは是非チェックいただき、キャンプでの最高のひと鍋をお楽しみくださいませ!!