【開発裏話】5年をかけてついに竣工!DODらしいこだわりとアソビ心、そしてお兄さんの愛がたっぷり詰まった「おうちテント」。
皆さま大変お待たせしました! DODブランドブック第3弾で濱口優さんと南明菜さんにご紹介いただき、たくさんお問い合わせをいただいていたおうちテント 。 いよいよ本日より抽選販売の受付が開始です。
ブルーグレー:https://www.dod.camp/product/t4_825_bl/ ブラウン:https://www.dod.camp/product/t4_825_br/ 本来なら様々な角度から製品の魅力を伝えるのが広報の私の役割なのですが、おうちテント に関しては「めっちゃ可愛いです。とにかく可愛いです。」と「可愛い」以外の語彙をもれなく喪失。 見かねたDODお兄さんことTsubasaさんがテント ができるまでのあんなことやこんなこと、注目してほしいポイントなんかを教えてくれたので皆さんにもご共有。
企画担当に聞いてみた
その憧れ、おうちテントが叶えます
いきなりだけどトッキはロッジテントって知ってる?
なんとな〜く知ってます。絵本に出てくる小さな家みたいなテント ですよね?
ずいぶんメルヘンな例えだけどそれそれ。ロッジということで山小屋を元にした形だね。 垂直壁や天井の高さによる居住性の高さが特徴なんだけど、なんといってもあのヴィンテージ感がいいよね。
いいですね。 オシャレなキャンパーさんが使いこなしているのをSNSで見てはステキだなぁ〜と憧れています。
僕もすごく憧れて、実は以前買ったことがあるんだ。
え、そうなんですか! 私は憧れつつ、なかなか手が出なかったので羨ましい!
実際に使ってみるとやっぱり雰囲気は抜群!いつもとはまた違う新鮮な気分でキャンプを楽しめるんだよね。
お兄さんというとバイクで身軽なキャンプに出かけているイメージが強いですが、想像してみるとヴィンテージスタイルも意外としっくりくるかもです。 今回のおうちテントのWEBページに載っている写真も、可愛らしいテントと並んでばっちりキマってますしねぇ。
お、それは良かった。 ただ、ツーリングで使うテントや、この春に開発したヨンヨンベースみたいなシェルターと比べると、ロッジテントの扱いには少し気合いがいるから最近はあまりキャンプに持って行けてないんだよね。
持ち運びが大変ってことでしょうか? 前にちょろっと調べましたが、結構重量があってパッキングサイズも大きめなイメージです。
そうだね。僕が持ってるテントもそんな感じ。 いろいろなタイプがあるから一概には言えないけど、積載に余裕のある車じゃないとキャンプへの持ち出しは難しいことが多いかも。
なるほど。あと、ロッジテントは鉄骨を組み立てて設営するイメージですが、やはり組み立ても難しいんでしょうか?
構造自体はシンプルなものが多いから難しいってことはそんなにないと思うけど、前述のテントやシェルターと比べると立てるのにどうしても時間がかかっちゃうかな。 僕の場合、はじめて設営したときはたくさんのパーツをどれがどこだか迷いながら立てた気がする。 そういう過程も楽しいし、設営後の達成感も大きいから僕は好きなんだけどね。 キャンプ初心者さんのはじめてのテントにはオススメできないかも。
なるほどなるほど。超不器用な私はもうちょっとキャンプに慣れてからの方がいいかなぁ….
でもトッキもいつかは欲しいよね。
欲しいです。私も憧れ叶えたいです。
その憧れを気軽に叶えてくれるのがおうちテント 。 ロッジテントの魅力であるヴィンテージ感ある可愛らしさや居住性の高さを再現しつつ、ワンタッチ構造やサイズ感の調整により扱いやすく仕上げたテント です。 一般的なロッジテントよりかなり小型に設計してるし、構造はワンタッチのフレームだし、もはやロッジテントでは全然ないんだけど、ヴィンテージ系ロッジテントのようなおしゃれな雰囲気を気軽に楽しんでもらえれば、というコンセプトで開発しました。
試行錯誤を5年繰り返しました
憧れのあの雰囲気のテントがワンタッチで立てられちゃうだなんて感激です。 先日チャレンジしましたが、設営苦手な私でもコツを掴めば簡単に立てられました。
それは良かった。このワンタッチ構造にたどり着くまで長かったんだよ。 最初に開発に着手したのは5年前くらいだったかなぁ。
なんと!そんなに前から構想があったんですね。
トッキみたいにロッジテントやヴィンテージスタイルのキャンプ に憧れている人たちの想いを何とかDODで叶えられないかと思ってね。 小型にリメイクした一般的なロッジ型にチャレンジしてみたり….
ポールの数を減らせるワンポールタイプでそれっぽいシルエットが実現できないか試みたこともあったね。
でもどれもイマイチしっくりこなくて。
歴史を感じる写真たちです。 あれ、このテント。何だか既視感。
お、鋭い!実はこのワンポールタイプの試作を作る過程で生まれたのが「ショウネンテント」と「ショウネンテントTC」。 ここで見つけたワンポール構造でおうち型の居住性の高さやパッキング性をツーリングに持ち出せる快適なテント として仕上げた感じだね。
へぇ〜、おもしろいです。
5年も携わっているといろいろと発見があってね。 その他のテントの開発や改良にも生かされていたりするから、このおうちテントはそんなテントたちの最終形態と言えるかも。
おお〜、何だかかっこいい。 その最終形態がなぜワンタッチ型なのでしょう?
デザイン性と使い勝手のバランスが1番上手く取れたからかな。 このフレーム構造、実はもともとサブマリンテント(現在は廃盤)というワカサギ釣り用のテントのために開発したフレーム構造に手を加えたもの。サブマリンテントはもともと就寝用テントではなかったんだけど、釣りができる内部空間の広さがキャンプにも心地良かったんだよね。でももともと釣り用のテントとして開発したものなのでそのまま転用とはいかず、就寝するのに必要な面積を確保しながら運びやすいパッキングサイズに調整するためにフレームの機構を見直しています。 そんなこんなでフレームの設計にも苦労したんだけど、そこからもかなり苦戦したなぁ。
5年かかってますもんねぇ。 特に何が大変でした?
生地探しかな。これは相当時間をかけたよ。
たしか特殊なポリエステルを使ってるんだとか….? こないだ実際に触ったときも何だか新感覚でした。
そうそう。コットンみたいな柔らかい風合いの特殊なポリエステル生地を使っています。 あのヴィンテージな雰囲気を出すにはやっぱりコットン、もしくはポリコットンかなと考えていたんだけど、コットン系はどうしても重さやボリュームがある関係でワンタッチのフレームに合わなくて…. 相性が悪すぎて開発諦めかけたこともあったね。
DODのワンタッチテントはポリエステル生地が主流ですが、これだとテロテロっとした光沢感がありますもんね。 たしかにヴィンテージ感を出しにくいかも。
そんな中見つけたのがこの素材。 軽くて頼もしい耐水圧のポリエステル素材でありながらヴィンテージデザインの雰囲気を損なわない柔らかい風合い。 これだ!!!ってなったね。
諦めなくて良かったですね。
DODらしいアソビ心もたっぷり
そんなこだわりも詰まったおうちテントのデザイン、やっぱりめちゃくちゃ可愛いです!
僕もこれは納得のデザイン。 ヴィンテージ風のテントの可愛らしさプラスDODらしさもしっかり出せたってところが気に入ってるよ。
DODらしさというとこのひょっこりウサギでしょうか?
うんうん。こういうテントを作るときには絶対付けたいと思っていた透明格子窓。 ヴィンテージ感を出すのに一役買ってくれているんだけど、どうせならクローズ時も可愛くしよう、とウサギが覗いているような仕掛けを内側のカーテンに施しました。 ひょっこりウサギはちょっと可愛すぎるって方は別のカーテンに変えてもらってもいいしね。
あ、なるほど。カーテンは独立してるので好きにアレンジできるんですね! シンプルにレースも良いし、花柄とかも可愛くなりそうです。
DODらしい遊び甲斐のあるテントでしょ。 あとDODらしさというとカラーかな。
こずえブルーですね! DODスタッフのコズエさんが見つけた、コズエさんの雰囲気にぴったりのくすんだ感じのブルー。
ん?呼びました?
あ、コズエさん!今おうちテントの色の話をしてたんです。 こずえブルーについて、是非コズエさんから詳しく教えていただけませんか!
もともとこのくすんだブルーは、軍モノを扱っていた蚤の市で「あとでなにかに使えるかもしれないな….」と4年前くらいに購入してた、コットン100%のデッドストック生地なんです。
この色が採用されたあとに、色を近づけるために試行錯誤してるTsubasaさんや開発担当の方の姿を見ていたので、出来上がったおうちテントの色の再現度にびっくりしちゃいました。 しかも見た目はコットンで、でも実際は耐水圧が2000mmある特殊なポリエステル生地なので雨でも安心。 現代版にアップデートされてて、今使うのが楽しみです!
へぇ~。こずえブルーにはそんな裏話があったんですね。
色だけでなく出会いのエピソードもステキだね。これまでこずえブルーは、マヒャドイナフスキー(43)やペシャコン、キャリーワゴンなどの小物系だけで、テントやタープといった幕モノへの採用はこれがはじめて。 アクセントとしては使いやすいんだけど、メインの幕となるとちょっと勇気が必要で他のテントでは躊躇してたんだよね。
でもおうちテント の可愛らしい雰囲気にはぴったり合っていますね! 目立つけど悪目立ちでなくて、良いヴィンテージ感を出してくれています。 こずえブルー小物を合わせて統一感を出すのもステキにキマりそうです。
これからのこずえブルー展開がますます楽しみだね。 あ、配色にこだわったブラウンの方もよろしくね。
こちらはプリンを連想させるカラーリングが何とも愛らしいんですよねぇ〜。 どちらも選びがたい罪なテントです….
まとめ
お兄さん、いろいろと教えていただきありがとうございました。 お陰さまでおうちテントの魅力を「可愛い」以外の言葉でもしっかり皆さんに伝えられそうです。
良かった良かった。 ではでは、なでさんに倣って僕もサインを….
ん?
あれ、これから恒例にするんじゃないの?
いや、お兄さんは字が汚いから大丈夫です。 是非またの機会によろしくお願いします。
せっかくDODお兄さんサイン、練習してきたのになぁ〜。