【開発裏話】燃えるチェア「アツイッス」が販売されるまで。

【開発裏話】燃えるチェア「アツイッス」が販売されるまで。

こんにちは、アツイッスの企画者TERAです。
今月発売開始した燃えるチェア「アツイッス」ですが、その販売までには燃えるような熱い想いやストーリー(?)がありました。
企画者としては販売開始とともに燃え尽きているところですが、思い出して裏話を書かせていただきます。

https://www.dod.camp/product/q2_010_bk/

なぜチェアの形の焚き火台を作ったのか?

焚き火はエモーション

画像:焚き火

料理をするならガスバーナーの方が便利だし、暖をとるならストーブの方が便利。
世の中にファンクション推しの焚き火台はたくさんありますが、極端な話、ファンクションを突き詰めると焚き火ってやらない方が良いと思うんですよね。
焚き火はエモーション的なものを求めてするので、エモーションに振り切った焚き火台を作りたい。
焚き火と語り合うのは完全にエモーション。語り合うなら焚き火にも座ってもらおう。
・・・・そんな感じでアツイッスのコンセプトが生まれました。(意味分からなければすみません)

自転車のフレームとか、便器型焚き火台も作りたい

画像:焚き火

実はチェア型の焚き火台というアイディアはかなり前から考えていて、他にも産廃となった自転車のフレームとか、便器で焚き火ができないか(製品名はベンファイヤー)検討したこともありました。
自転車フレームの三角形の部分にメッシュを張れば焚き火台になりますよね。
いつか製品化されるかもしれませんので、お楽しみに。

アツイッスができるまで

まずは「スゴイッス」を2つ並べてみる

画像:焚き火

まずはどんな感じになるのか、スゴイッスを2つ並べて想像してみます。(ごちゃごちゃしててすみません)
これは・・・・なんか一人でも一人じゃない気分になるかも byべべべのおじさん。
よし、作ってみよう。

人間用チェアと違い、耐熱性が求められる

画像:焚き火

こちらが最初のサンプルです。
けっこうもう完成してるじゃん?という感じですが、ここから4回ほど試作を重ねました。
人間用チェアと異なり耐熱性が必要なので、フレームの中のゴムとか先端のプラスチックを金属にしたり、地面が熱くなりすぎないよう高さ調整をしました。
ちなみに焚き火台の開発は夏に行っていることが多く、汗だくになりながら検証しています。

アツイッスを売るまで

フジワラ史上最高(?)の画像

画像:焚き火

焚き火と語り合う、というコンセプトを伝えるための非常に重要な画像。
DODが誇るカメラマンフジワラがやってくれました。
自分の遺影にしたいくらいカッコイイ。
加工で炎の形を変えてるのでは?と思われがちですが、形はいじってないそうです。
撮影の少し前に僕の子供がワンピースでサボがエースの墓の前でお酒を飲むシーンを見てて(分からない人はすみません。アツイッスとワンピースは何の関係もありません。念のため)、
それにインスピレーションを得て、お酒と「ちろりちょこちょこ」を持っていったのもナイスでした。

リョウくんによるエイプリルフール提案

画像:焚き火

本当はアツイッス公開前にTwitterで「焚き火と話せるとしたら何を話しますか?」というお題でコメントを募集して、募集終了と同時にアツイッス公開。これで焚き火と話してくださいね、という流れを考えてました。(冷静に考えると書きにくいお題ですよね)
しかし、直前になってアツイッス開発担当のリョウくんが「嘘みたいな本当の製品なのでエイプリルフールのネタにしたら面白い」と提案してくれて、一瞬でそれになりました。
※リョウくんは日本語・中国語・英語が喋れて、ドローンのライセンス持ってて、自転車の溶接ができて、ラー油から麻婆豆腐を作ってくれる、嘘みたいなスキルの新卒入社です。


あれ?ファンクションも良いぞ

画像:焚き火

最初に書いた通り、エモーションオンリーの焚き火台として作ったのですが、できてみれば意外や意外。
かなりファンクションも良い焚き火台に仕上がってしまいました。
収納はコンパクト、長い薪が入る、前に座るとめちゃくちゃ暖かい。
そう、アツイッスはエモーショナルなだけでなく、非常にファンクショナル。そしてコスパも良い。というスゴイ焚き火台なのです。
スノーピークさんのあれとか、ユニフレームさんのあれみたいに、焚き火台史に残らないかな~。