初心者向けの「ザ・テント」と「ザ・ワンタッチテント」を比較してみた。
シンプルでオーソドックスなドーム型テント、「ザ・テント」と「ザ・ワンタッチテント」。 どちらを選べばわからないという人のために、それぞれのスペックを比較し、特徴をまとめてみました。 これからテントを購入しようと考えている方、またどちらにしようか迷ってる方はぜひ参考にしていただければと思います。
設営方法の違い
ザ・ワンタッチテント
「ザ・ワンタッチテント」はその名前のとおり、ワンタッチで立てられるように設計されています。 テントを広げてテント中央部の紐を引っ張ることでテントが自立します。 生地とフレームが予め一体化しているので、傘を開く要領でテントを立てることができます。
ザ・テント
「ザ・テント」は一般的によく使われるクロスフレーム型と呼ばれるテントです。 ポールを2本組み立て、それぞれをインナーテントのスリーブに通しクロスさせることで自立させることができます。
まったく立て方の異なる2つのテントですが、「ザ・ワンタッチテント」はワンタッチで立てられ、「ザ・テント」と比べてポールの組み立てとスリーブを通す作業などが省略されているので素早く設営を済ませられます。
機能の違い
「ザ・ワンタッチテント」と「ザ・テント」はいずれもドーム型テントに前室をもたせたテントです。 前室を簡易的なリビングとして使えるのはもちろん、フックを引っかけるだけでさらに大きなリビングスペースが作られる「ビートルタープ」を取り付けることができます。 簡易タープ機能を備えさらにタープを連結できるという拡張性を持っている点は「ザ・ワンタッチテント」と「ザ・テント」とも共通です。
展開サイズ
テントのサイズがどう違うのかを見ていきます。まずLサイズで比較します。
Lサイズ
「ザ・テント」、「ザ・ワンタッチテント」のいずれも横幅と全長は同じです。 やや前室と後ろドアの突き出した部分に差がありますが、実際に使用した感想としてはほとんど違いは感じません。※筆者の主観です。またワンタッチテントには中心にハブがあるので高さが約10cm違います。外寸の違いだけで中の広さは変わりません。
インナーテントサイズ
ザ・テントL:(約)W300×D270×H200cm ザ・ワンタッチテントL:(約)W300×D270×H200cm インナーテントは横幅、奥行き、高さは2モデルとも同じです。
Mサイズ
Mサイズについてもほとんど同じですが、「ザ・テント」の方がやや後ろの突き出しは短くなっているので、全長が少しだけ短くなっています。
インナーテントサイズ
ザ・テントM:(約)W215×D215×H175cm ザ・ワンタッチテントM:(約)W215×D215×H165cm インナーテントは横幅、奥行きは同じで、「ザ・テント」の方が天井部のワンタッチテントハブがなくなった分、少しだけ高くなってます。
収納サイズ
収納サイズは「ザ・ワンタッチテント」がワンタッチの構造上少し長くなります。 「ザ・テント」の方がややコンパクトに収納できます。 コンパクトカーや軽自動車に乗っている人、できるだけ荷物をコンパクトにしたい人であれば幅を取らない「ザ・テント」の方がおすすめです。
構造の違いについて
「ザ・テント」はポール2本でインナーテントを立てるシンプルな構造です。 一方で「ザ・ワンタッチテント」はフレーム中央部にハブ軸がありさらにフレームは関節パーツや伸縮パーツを持ちます。部品点数が多いため構造上における故障リスクが「ザ・テント」より大きくなることは否めません。
耐風試験
ザ・ワンタッチテント
ザ・テント
それぞれのテントがどれだけ風に強いか、ということを知るために「ザ・ワンタッチテント」と「ザ・テント」ともに第三者機関で同条件の試験をおこないました。どちらも風力等級7の風速(13.9-17.1m/s)試験をクリアしています。
まとめ
いろいろな点から「ザ・テント」と「ザ・ワンタッチテント」の特徴を比較してみました。 ざっくりまとめるとこんな感じになります。
テントのサイズは細かく見れば微妙に違うが体感的にはほぼ変わらない(Mサイズだけザ・テントの方がインナー広め) デイキャンプやお子様から手を離す時間があまりないなど、設営に手軽さを求めるなら、「ザ・ワンタッチテント」がおすすめ。 保管する場所がなく収納サイズ小さくしたい、故障リスクを少なくしたいなら、「ザ・テント」がおすすめ。
以上これからテントを購入しようと考えている方、またどちらにしようか迷ってる方などの参考になればと思います。